こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は明治から平成にかけて発行されたエラーコインの価値と買取相場を画像付きで解説していきたいと思います。

貨幣の製造工程でエラーが出ることはそれほど珍しくありませんが、エラーが出たとしても通常は検品時に除去されるため市場に出回ることはありません。

現在市場に出回っているエラーコインは製造工程でエラーが発生したと同時に検品事に除去されなかった物のため非常に珍しいです。特に製造設備が新しく、検品精度が高くなった近年のエラーコインは珍しく、中には100万円を超える金額で取引されるものも存在します。

エラー銭の種類を解説

穴ずれエラーとは

穴ズレエラーは50円硬貨などでよく見られるエラーです。同一の年号銘で同一の状態ならば穴のズレ幅が大きければ大きいほど価値が高いです。特年の穴ずれになると数十万円の高価買取が期待できます。

穴なしエラーとは

穴ナシエラーについては50円硬貨や大型5銭白銅貨で発見されています。贋作(偽物)が市場に流通することもあるので注意が必要ですが、穴ずれよりも価値は高く状態が悪くても非常に高い査定価格が付くことが一般的です。

傾打(角度ズレ)エラーとは

傾打(角度ズレ)エラーとは表面と裏面の図案が通常と異なる角度で打たれているものです。同一の年号銘で同一の状態ならば角度のズレが大きければ大きいほど価値が高くなります。比較的よく見られるエラー銭ですが特年などになると価値が大幅に上昇します。

刻印ずれエラーとは

刻印ズレエラー(変形ズレ打・プレスエラーなどとも呼ばれる)は大正11年銘の桐1銭青銅貨でよく見られるエラーです。こちらも同一の年号銘で同一の状態ならばズレが大きければ大きいほど価値が高くなっており、以前、刻印がズレた1円玉が50万円を超える金額で取引されたこともあります。

影打ちエラーとは

影打ちエラー(陰打ちエラー)とは製造時に一度プレスした硬貨の上に別の硬貨が重なり、再度プレスされることで発生するエラーです。片面は正常ですが、もう片面に正常時と同じ模様が逆になって刻印されるもので、本来出っ張る場所が凹み、引っ込むべき場所が凸になります。明治期の硬貨でよく見られますが、近年の硬貨でも10円玉などで発見されています。

裏写りエラーとは

裏写りエラーとは裏の模様または表の模様が重なって刻印されているものです。はっきりと写りが見て取れるものほど価値が高くなっています。10円玉や小型50銭銀貨で発見されています。

ヘゲエラーとは

ヘゲエラーは金属に膨れや剥がれがあるエラーの事です。様々なバリエーションがありますが、基本的には製造品質が悪かったことにより発生するエラーとなっており、コレクターや買取業者の評価は高くありません。

明治のエラーコインの買取相場

明治のエラーコイン

明治に発行されたエラーコイン(エラー古銭)は上記のようなものがあります。様々なエラーの種類がありますが、影打エラー銭は人気が高くなっており、1銭や2銭など額面の小さい硬貨だとしても数万円からの高価買取が期待できます。

大正のエラーコインの買取相場

大正のエラーコイン

大正時代に発行されたエラーコインは上記のような種類があります。穴銭の穴ズレエラーと比べると刻印ズレエラーは珍しく、桐1銭青銅貨や10銭白銅貨の刻印ズレは5万円を超えるような高価買取が期待できます。

昭和のエラーコインの買取相場

昭和のエラーコイン

昭和に発行されたエラーコインは上記のように膨大な種類があります。戦後(昭和20年以後)で最もよく見られるエラーは傾打エラーとなっており、価値の低い記念硬貨だとしても傾打エラーならば1万円を超える買取となる事があります。

また、明治期によく見られた影打エラーコインが見つかることもあり、完全未使用や未使用など状態が良ければ10円玉だとしても10万円を超える買取が期待できます。

平成のエラーコインの買取相場

平成のエラーコイン

平成以降に新規発行された硬貨でエラーが見つかっているものは多くありません。私が知る限り最もエラーが発見されているのは平成12年以降発行されている500円ニッケル黄銅貨で「両面桐紋」「年号銘無し」「ギザ無し」などの種類が見つかっています。

エラーコインの買取価格まとめ

いかがだったでしょうか?明治以降、日本では上記のようなエラーコインが市場に流通しています。穴無しエラーなどは価値が高いということもあり、穴を埋めた贋作(偽物)も作られているため、購入時は注意した方がいいでしょう。

全般的に価値が高くなっており、高価買取が期待できますので売却や換金を検討中でしたら下記のような専門業者に査定してもらうと良いでしょう。