こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は昭和19年から昭和21年にかけて発行された穴アキ5銭錫貨と鳩5銭錫貨の価値と買取価格について記載して行きたいと思います。

穴アキ5銭錫貨の買取価格

穴アキ5銭錫貨

画像は昭和19年(1944年)に発行された穴あき5銭錫貨です。直径17mmで量目は1.95g、発行枚数が70,000,000枚と多いため、価値は高くありません。

昭和19年の5銭硬貨の価値」で掲載したような穴ずれエラー銭の場合は買取価格が高いのですが、通常銭は未使用や完全未使用だとしても買取価格は100円以下が相場です。

鳩5銭錫貨の買取価格

鳩5銭錫貨

画像は昭和20年と昭和21年(1945年と1946年)に発行された鳩5銭錫貨です。直径17mmで量目は2.0g、総発行枚数は180,000,000枚となっています。

年号 完全未使用 極美品
昭和20年 1,500円 400円
昭和21年 700円 150円

(*2020年の最新のカタログ価格に修正済みです。)

こちらも発行枚数や現存数が多いため、穴アキ5銭錫貨と同様に価値は乏しく、未使用だとしても業者による買取価格は100円以下が相場となっています。

鳩5銭錫貨のエラーコインの価値

鳩5銭錫貨のエラーコイン

鳩5銭錫貨では数種類のエラー銭が見つかっています。最も珍しいのは上記の両面無刻印のエラーコインで2018年に「実勢価格=5.5万円」で取引されています(上記以外に年号銘が消失したものも見つかっています)。

判別方法

素材が錫(品位 錫930/亜鉛70)で直径が17mmの古銭は鳩5銭錫貨しかないため判別は難しくありません。ただ、なぜこのようなエラーになったかは不明で私もこれまでに1枚しか見た事がありません。

買取価格はどれくらいになるか?

エラーコインは市場に出回ることが少ないので、需給環境によって実勢価格(業者が販売し市場で取引された値段)や買取価格はブレが生じます。

長年コレクターをしてきた感覚からすると、2018年の実勢価格が5.5万円なので業者による買取価格は「3.5万円〜4.5万円」程度が相場だと思います。