こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は買取価格が高いカラス1銭黄銅貨とカラス1銭アルミ貨について記載していきたいと思います。

カラス1銭黄銅貨の買取価格

カラス1銭黄銅貨

画像のカラス1銭黄銅貨は昭和13年(1938年)に発行されました。直径23mmで量目は3.75gとなっており、発行枚数は113,600,000枚です。

発行枚数が多いため、価値は低く、通常出回る極美品から未使用程度の状態のものは買取価格100円以下が相場となっています。

完全未使用 未使用 極美品
500円 400円 300円

(*2020年の最新のカタログ価格に修正済みです。)

銅貨や黄銅貨は状態以外に色が重要

通常、同一古銭ならば状態(グレード)によって価値が決まりますが、銅貨や黄銅貨はサビ具合(色)によって価値が異なることが知られています。

カラス1銭黄銅貨

上記画像のカラス1銭硬貨のように綺麗な黄銅色の場合は価値が高くなっており実勢価格が1000円を超えることもあります。

一方、同じ完全未使用の状態だとしても下記のような銅サビ(酸化銅)が発生しているものになると価値は落ち、実勢価格は300円以下となってしまうことが殆どです。

カラス1銭黄銅貨幣

実勢価格とは?

実勢価格とは業者が販売を行い、実際に市場で取引された値段のことです。買取業者は実勢価格を元に古銭や記念硬貨の査定を行い買取価格を決めます。

具体的な買取価格は?

友人のコレクターが銅サビが出ていない未使用+から完全未使用状態のカラス1銭黄銅貨を10枚セットで業者に売却した事がありますが、その時の査定額は1枚あたり平均すると200円位でした。1枚1枚の価値は高くはありませんが、枚数が集まればそれなりの買取金額となります。

カラス1銭アルミ貨の買取価格

カラス1銭アルミ貨

画像は昭和13年から昭和15年にかけて発行されたカラス1銭アルミ貨です。米国のカタログ価格や詳細については「昭和13年〜昭和15年に発行された1銭貨」で掲載しています。

年号銘 完全未使用 極美品
昭和13年 5,000円 1,000円
昭和14年 ル四 5,000円 2,000円
昭和14年 角四 300円 150円
昭和15年 300円 150円

(*2020年の最新のカタログ価格に修正済みです。昭和14年のカラス1銭アルミ貨幣には「四」の書体が2種類(ル四・角四)あります。)

買取価格はどれくらい?

通常のカラス1銭アルミ貨は珍しい「昭和13年銘」や「昭和14年銘のル四」だとしても価値はそれほど高くなく、買取価格は1,000円程度が上限です。

直径の大きいアルミ貨は超高価買取

こちらの記事で書いている通りカラス1銭アルミ貨は直径の異なるものが存在します(直径が異なるものは昭和13年銘のみ確認されています)。

通常は17.6mmの直径ですが、これまでに20mmと23mmの直径の試鋳貨(見本貨幣)が発見されており、80万円から100万円程度の実勢価格となっております。

カラス1銭黄銅貨とカラス1銭アルミ貨まとめ

いかがだったでしょうか?通常貨については、どちらもそれほど稀少な古銭ではありませんが、直径の大きいカラス1銭アルミ貨(試鋳貨)になると実勢価格が100万円前後まで跳ね上がるため、少なくとも50万円を超えるような高価買取が期待できます。今回の記事が古銭の売却や換金の参考になりましたら幸いです。