こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は享保一分判金の買取相場や価値について記載していきたいと思います。享保一分判金ではありませんが一分銀と一分金は天保通宝や丁銀と一緒に買い取ってもらった事があります。
享保一分判金の価値
享保一分判金です。享保元年から元文元年(1716年〜1736年)まで鋳造された一分金で発行枚数は不明、米国のカタログ番号はFR#27、量目4.4g、金の品位0.861(金と銀の比率は86.1%:13.9%)、カタログ価格は下記のようになっております。
日本のカタログ価格
種類 | 極美品 | 美品 | 並品 |
---|---|---|---|
通常 | 10万円 | 7万円 | 5万円 |
逆打 | 40万円 | 30万円 | 20万円 |
米国のカタログ価格
極美品 | 美品 | 並品 |
---|---|---|
550USD(約5.5万円) | 320USD(約3.2万円) | 250USD(約2.5万円) |
極美品などの古銭の状態については「古銭のグレード(状態)」で詳しく解説しています。古い古金は準未使用や未使用状態のものは殆どないため、カタログのグレードは極美品が最上位となっております。
一分金の金の品位
享保一分判金の後に発行される一分金(万延一分判金、安政一分判金、天保一分判金)の品位は下記のようになっておりそれらに比べると享保一分判金の品位(0.861)は高く地金としての価値があります。
金の品位 | 鋳造年号 | カタログ価格 | |
---|---|---|---|
万延一分判金 | 0.574 | 1860年〜1867年 | 極美品=約11万円 |
安政一分判金 | 0.57 | 1859年 | 極美品=約30万円 |
天保一分判金 | 0.568 | 1837年〜1858年 | 極美品=約2.2万円 |
享保一分判金と真贋
享保一分判金は希少な金貨で価値が高いこともあり、残念ながら贋作(偽物)やレプリカが多数出回っています。レプリカや贋作(偽物)との見分け方としては重量を計測する事が大切です。
一般的に贋作の場合、重量が軽く3.5g程度しか無いケースが多いです。享保一分判金の正式な重量は4.4gとなっており、0.5g異なるような品については贋作(偽物)の可能性が高いです。
享保一分判金の買取相場
享保一分判金の本物は国内で下記のような実勢価格(業者が販売し市場で取引された値段)で取引されています(なお、海外の相場も調べたのですが取引価格は判りませんでした)。
取引日 | 取引国 | 古銭詳細 | 実勢価格 |
---|---|---|---|
2015年 | 日本 | 逆打ち 極美品 | 17万円 |
2014年 | 日本 | 極美品 | 6.5万円 |
2017年 | 日本 | PCGS XF details(極美品) | 5.6万円 |
2017年 | 日本 | 極美品 | 5万円 |
2016年 | 日本 | 美品 | 4万円 |
実勢価格は日本のカタログ価格よりも安い傾向があり、米国のカタログ価格と同等レベルでの取引が多かったです。
その中でも逆打ち(エラーコイン)は希少で10万円を超える値段で取引されていますが、残念ながら年々取引値が下がってきているように感じます。
買取価格は通常、実勢価格の6割〜8割程度となっており、逆打ちでは無い通常貨で「極美品=2〜4万円」「美品=1〜2万円」「並品=0.3〜1万円程度」が相場です。今回の記事が古銭の売却や換金の参考になりましたら幸いです。