こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は天保通宝の価値や業者による買取価格について書いていきたいと思います。天保通宝は私も以前、実家の蔵の掃除をしていたら沢山出てきたので他の骨董品と一緒に買い取って貰ったことがあります。

天保通宝の価値

天保通宝

天保通宝は天保6年の1835年〜1870年まで発行された貨幣で表面には「天保通寳」裏面には「當百」と書かれており金座後藤家の花押が鋳込まれています。

C#7で重量は20.7g前後、発行枚数は合計で484,804,054枚(諸説あり)、素材は銅、貨幣価値は100文でした(実際には80文で通用)。古い古銭ですが身近な貨幣で発行枚数が多いため「会津 長貝宝」「南部 小字」等の手代わり銭以外は価値が高くありません。

偽物について天保通宝でも偽物(贋作)は他の古銭同様に存在します。素人でも一見してわかる贋作も多いですが精巧なものも存在しますので、精巧なものについては専門家に鑑定してもらう事をオススメします。

一般的な天保通宝の買取相場

天保通宝は手代わり銭があるのでわかりにくいですが一般的なものだと下記のような金額でまとめて売れていることが多く価値は高くありません。

取引日 取引国 古銭詳細 取引価格
2017年 日本 20kg まとめ売り 7万円
2017年 日本 約100枚まとめ売り 3.6万円
2017年 日本 約200枚まとめ売り 6万円
2017年 日本 9kg まとめ売り 4万円

実際に取引されている市場価格は殆どのものが1枚当たり数百円程度です。ただ、母銭や一部の手代わり品では下記のように価値が高くなっており、買取価格も高くなっています。

母銭とは母銭とは通用銭を作る時、鋳造の元にした古銭の事です。通用銭より若干大きい場合や通用銭と素材が異なることがあります。市場に出回る絶対数が少ないため、価値が高く、買取価格も高くなる傾向があります。

買取価格が高い天保通宝の相場

名称 カタログ価格
福岡 離郭 1.8〜3.5万円
山口 大字平通 4〜8万円
会津 長貝宝 6〜13万円
仙台 広郭長足宝 13〜25万円
秋田 細郭 4〜6万円
南部 大字 3〜5万円
南部 銅山手 3〜5万円
南部 小字 10〜30万円

買取価格が高い天保通宝としては上記のようなものが知られています(買取価格が1万円を超える可能性があるものを抜粋)。また、下記のようなエラー銭や母銭についても価値が高いです。

エラー銭

天保通宝のエラー銭

天保通宝でも現在利用されている硬貨同様にエラー銭が何点か確認されています。画像は裏写りエラーで裏の模様がズレて2度、打刻されたことにより生じたものです。価値は高く2016年に約15万円で取引されました。業者による買取価格は10万円越えが期待できます。

 

本座細郭

本座細郭の母銭の価値

画像は本座細郭の母銭です。通用銭の場合、市場で取引される価格は数百円〜千円程度と安くなっていますが、母銭で状態が良い場合「市場価格=10万円前後」「買取価格=6〜8万円前後」まで上昇します。

 

天保通宝

仙台広郭長足宝の価値

画像は天保通宝の仙台広郭長足宝です。カタログ価格は13万円〜25万円となっていますが若干状態が良くないという事もあり、市場価格8万円程度です。業者による買取の場合4.5〜6.5万円程度が期待できます。

天保通宝まとめ

いかがだったでしょうか?通常の天保通宝は価値が低いですが一部で価値が高く、中には1枚10万円を超えるような高価買取になるものも存在します。今回の記事が古銭の売却や換金の参考になりましたら幸いです。