こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は昭和に発行された金貨の中で価値が高い硬貨ベスト2について画像を中心に掲載して行きたいと思います。昭和発行の金貨は価値が高いものは少ないように感じるかもしれませんが中には価値が高いものが存在します。

昭和7年の新20円金貨

昭和7年新20円金貨

昭和に発行された古銭の中で最も価値が高いのは昭和7年発行の新20円金貨です(直径28.78mm、品位金900/銅100、量目16.67g)。新20円金貨は明治30年〜明治45年、大正元年〜大正9年と発行されてきましたが旧20円金貨に比べると価値が低くなっています。

しかし、新20円金貨の中でも昭和5年、昭和6年、昭和7年のものは現存数が少なく価値が高いです。特に画像の昭和7年銘は希少で2015年のアメリカのオークションで完全未使用が約550万円で取引されています。

日本での取引相場

財務省放出金貨

市場に出て来る機会が少ない古銭ですが、国内では2018年に上記の財務省放出の昭和7年20円金貨(状態は未使用)が販売され、550万円で取引されています。以前に比べると価値が落ちてしまいましたが、現在でも状態が良ければ400〜500万円での買い取りが期待できます。

昭和の20円金貨が高い理由日本では昭和5年に金輸出を解除し、金貨の兌換(引き換え)を再開したことにより20円金貨5円金貨が発行されました。また、昭和6年になると円相場下落により、投機的に買われていた円が、一斉に金貨に兌換され海外に流出したため、昭和6年12月に金兌換を停止しました。この期間に発行された20円金貨は発行枚数は多かったのですが、ほとんどが海外で溶解され地金になってしまったため、現存数が少なく希少性が高いです。

昭和5年の新5円金貨

昭和5年の5円金貨

昭和5年の新5円金貨です(直径16.96mm、品位金900/銅100、量目4.17g)。先ほどの20円金貨と同様に海外に流出し溶解されてしまったため、現存数が少なく希少性が高いです。どちらの金貨も財務省近代貨幣オークションに出品されて話題になったのでご存知の方も多いと思います。

5円金貨の取引相場

昭和5年銘の5円金貨は最近の相場だと2013年に完全未使用が約350万円ほどでアメリカで取引されました。

日本の最新のカタログ価格だと「完全未使用=1100万円」「未使用=900万円」「極美品=750万円」という値段がついていますが、流石にこの値段で取引されることはなく、現在では良くても5割〜3割程度が実際に取引される価格の相場となっています。今回の記事が古銭の売却や換金の参考になりましたら幸いです。