こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は昭和61年(1986年)と昭和62年(1987年)に発行された天皇陛下御在位六十年記念10万円金貨の買い取り価格や市場価値について書いていきたいと思います。

天皇陛下御在位60年記念10万円金貨の価値

金貨

昭和61年と昭和62年に発行された10万円金貨です。Y#92、重量20g、金の品位1.00、直径30mmとなっており、発行枚数、市場価格(実勢価格)、予想買取価格は下記の通りです。

種類 発行枚数 市場価格 予想買取価格
昭和61年通常貨 10,000,000 105,000円 80,000円〜90,000円
昭和62年通常貨 876,000 10,6000円 80,000円〜90,000円
昭和62年プルーフ 124,000 110,000円 85,000円〜95,000円
買取価格は地金相場次第

当初記事を執筆した時(2017年)の市場価格や買取価格は上記の通りです。2020年現在は金価格が上昇しているため、買取価格は10万円を超えています(通常、最低でも地金価格以上での買取が期待できます)。

また、プルーフコインについては現存数が少ないため、プレミアムの価値が付いて取引されます。なお、価値が高い記念貨貨幣セットとして61・62年銘金貨セットが存在します。

ミントステイト(通常貨)については発行枚数が多いことから骨董(アンティーク)としての価値は乏しいですが、プルーフについては発行枚数が少ないため将来的にはアンティークコインとしての価値が高まる可能性があります。なお、プルーフにつきましては当時、下記のようなケースで売られていました。

プルーフ金貨

天皇陛下御在位60年記念コインセットの価値

昭和61年、昭和62年に発行された10万円金貨は「平成5年皇太子殿下御成婚記念5万円金貨」「平成11年天皇陛下御在位十年1万円金貨」「長野オリンピック10000円金貨」などと同様、金の品位が高いことから純金としての価値も高く、金相場に連動する形で市場価格や買取価格が変動します。

また、下記の1万円銀貨や500円白銅貨とセットで販売されていた種類もありその場合、買取価格が1万円程度、上昇します。

1万円銀貨の価値

1万円銀貨

1万円銀貨はY#91、重量20g、直径35mm、発行枚数1000万枚となっており、昭和61年銘と昭和62年銘が存在します。

どちらの年号銘もカタログ価格は高くなっていますが、通常は実勢価格(業者が販売し実際に市場で取引された値段)11,000円程度、買取価格は10,000円程度が相場となっております。

種類 完全未使用
日本のカタログ 20,000円
米国のカタログ 150USD
エラーコインが存在する

昭和天皇御在位60年記念10000円銀貨では「買取価格が高い昭和天皇御在位60年記念10000円銀貨」で掲載している通り、エラーコインが存在します。エラーコインについては価値が高く、2万円を超えるような買取になることもあります。

500円白銅貨の価値

500円

500円白銅貨はY#90、重量13g、直径30mm、発行枚数5000万枚となっており、こちらも昭和61年銘と昭和62年銘が存在します。市場価格は500円程度、買取価格は500円前後となっており、骨董としての価値は殆どありません。3点セットの場合、当時、下記のような状態で売られていました!

古銭の買取

種類 完全未使用
日本のカタログ 1,500円
米国のカタログ 12USD
エラーコインは存在しない

昭和天皇御在位60年記念500円白銅貨では1万円銀貨と異なり、エラーコインは恐らく存在しないでしょう。私自身も20点ほど傾打を確認しましたし、友人のコレクターや骨董商にも聞きましたが、エラーコインの存在は確認できませんでした。

ミントセット

500円白銅貨では記念貨入ミントセットが販売されています(詳細は「昭和天皇御在位60年記念500円白銅貨の買取価格・査定相場」をご覧ください)。硬貨単体と同様に骨董としての価値は乏しいですが、額面を超える買取は期待できます。

天皇陛下御在位60年記念硬貨まとめ

10万円金貨、1万円銀貨どちらもミントステイトはブリスターパックに入っていますがホログラムが入っておらず真贋(本物か偽物)の見極めには注意が必要です。実際、1990年に在位60年金貨の大量偽造があり、被害総額100億円を超える大きな事件となりました。

そのため、現在でも一部で偽物が流通している可能性が高く、買う場合はもちろん、売る場合にもトラブルにならないよう、専門の業者などに買い取ってもらった方がいいかもしれません。今回の記事が天皇陛下御在位60年記念10万円金貨の売却や買取の参考になりましたら幸いです。