こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は元禄10年から宝永7年にかけて鋳造された元禄二朱判金の価値と買取価格について記載して行きたいと思います。元禄二朱金は小さな古銭ですが日本最古の二朱金となっており価値が高いです。

元禄二朱判金の詳細

元禄二朱判金

画像の元禄二朱金は元禄一分金と同品位、約1/2の量目で作成された長方形の古銭です。品位は金574/銀426、量目(重量)2.21g、表面の上部に扇枠に五三の桐紋、下部に「二朱」の文字が刻印されています。

短元、長元、逆打ちなどのバリエーションがあり、逆打ちは価値が高くなっておりますが市場に出回ることは殆どありません。

種類 極美品 美品 並品
通常 60万円 45万円 30万円
逆打 200万円 120万円 90万円

(*2020年の最新のカタログ価格に修正済みです。短元・長元の2種類が存在し短元の方が少ないです。また、一朱銀一分銀などと同様に数種類の書体があります。)

極美品 美品 並品
2000USD(約20万円) 1350USD(約13.5万円) 1200USD(約12万円)
逆打ちについて

逆打ちは多くの分金、朱金に見られますが、逆打に関する資料は残されておりません。エラー銭の可能性もありますが、何千枚かに1枚を逆に製造して、発行枚数の管理などに使われていた可能性が高いとされています。

元禄二朱金の買取価格

下記は私が調べた最近5年程度の元禄二朱判金の実勢価格(業者が販売し市場で取引された値段)や買取相場です。

古銭詳細 実勢価格 買取相場
極美品(逆打 鑑定書付) 65万円 〜58.5万円
美品(鑑定書付) 23万円 〜19.5万円
美品(長元 鑑定書付) 16万円 〜13.5万円
美品(通常) 1725USD 〜15.5万円

一番下は海外(米国)での取引事例で美品が1725USDで取引されました。実勢価格は日本のカタログ価格に比べると安価ですが米国のカタログ価格程度となっており、海外のカタログの方が価格の参考になります。

通常品でも極美品になると20万円を超えるような買取も期待できますが、美品並品については20万円以下での買取が相場のようです。今回の記事が古銭の売却や換金の参考になりましたら幸いです。