こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は元禄8年から宝永7年(1695年〜1710年)にかけて鋳造された元禄一分判金と宝永7年から正徳4年(1710年〜1714年)にかけて鋳造された宝永一分判金の価値と買取価格について記載していきたいと思います。

元禄一分判金の詳細

元禄一分判金

画像の元禄一分判金は元禄小判と同品位、1/4の量目で作られた長方形の古銭です。品位は金564/銀436、量目は4.46g、表面は上部に扇枠の桐紋、中央に横書きで「分一」、下部に桐紋がデザインされています。

裏面には「光次(花押)」と「元」の年号印が打たれておりカタログ価格は下記のように高額です。

種類 極美品 美品 並品
長元 45万円 25万円 18万円
短元 60万円 40万円 25万円
逆打 70万円 40万円 30万円

(*2020年の最新のカタログ価格に修正済みです。)

極美品 美品 並品
2000USD(約20万円) 1200USD(約12万円) 750USD(約7.5万円)
逆打ちについて

逆打ちは多くの分金、朱金に見られますが、逆打に関する資料は残されておりません。エラー銭の可能性もありますが、何千枚かに1枚を逆に製造して、発行枚数の管理などに使われていた可能性が高いとされています。

元禄一分判金の買取相場

私が調べた元禄一分判金の実勢価格(業者が販売し市場で取引された値段)や買取相場は下記のようになっております。

古銭詳細 実勢価格 買取相場
極美品−(長元 鑑定書付) 19万円 〜16.2万円
極美品−(鑑定書付) 17万円 〜14.5万円
並品−(逆打 鑑定書付) 15.9万円 〜12.7万円
劣品(逆打 鑑定書付) 15.6万円 〜12.4万円
並品(海外取引) 1610USD 〜14.5万円

準未使用や未使用などの状態の良いものは殆ど市場に出回ることはありません。日本のカタログ価格に比べると価値は低くなっていますが、10万円越えでの買取も十分期待できます。

宝永一分金の詳細

宝永一分金

画像の宝永一分金は宝永小判と同品位、1/4の量目でもってつくられた長方形の古銭です。こちらの一分金には裏面に「乾」の字が打たれているため乾字一分とも呼ばれます。

量目は2.33gと元禄一分金に比べると小さいですが、品位は金834/銀166となっており、品位は高くなりました。

打刻されている「乾」に大字、小字などのバリエーションがありますが、カタログ上は分類されていません。

種類 極美品 美品 並品
通常 30万円 20万円 10万円
逆打 80万円 50万円 35万円

(*2020年の最新のカタログ価格に修正済みです。「乾」の字に大字・小字があります。また、他の一分金二朱銀などと同様に数種類の書体が存在します。)

極美品 美品 並品
1200USD(約12万円) 650USD(約6.5万円) 500USD(約5万円)

宝永一分金の買取相場

宝永一分金についても実勢価格(業者が販売し実際に市場で取引された値段)と買取相場を調べさせていただきました。

古銭詳細 実勢価格 買取相場
極美品(逆打) 38万円 〜34万円
準未使用(通常) 1725USD 〜14.6万円
美品+(通常 鑑定書付) 15.4万円 〜12.4万円
美品+(通常 鑑定書付) 13.8万円  〜11.1万円

全体的に価値が高く、極美品の逆打ちは2017年に実勢価格38万円で取引されております。また、通常品についても実勢価格が高いので美品や極美品ならば10万円前後での買取は十分期待できます。今回の記事が古銭の売却や換金の参考になりましたら幸いです。