こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は日本最古の一分金である慶長一分判金と額一分判金の価値と買取価格について記載していきたいと思います。
どちらの古銭も大変希少なものとなっており、もし本物ならば高価買取が期待できます。
額一分判金の詳細
画像は慶長4年(1599年)に鋳造された額一分判金(額一分判金や大阪一分とも呼ばれる)です。品位は不明で、量目は4.39g、表面は中央に「壱分」の文字、外周は圏点のある額縁様となっております。
裏面は「光次」の文字と花押がデザインされています。古くから「太閤一分金」または「大阪一分金」という名称で扱われ、豊臣秀吉によるものとされていますが詳細は不明、カタログ価格は下記のように高額となっております。
日本のカタログ価格
極美品 | 美品 | 並品 |
---|---|---|
400万円 | 300万円 | 200万円 |
(*2020年の最新のカタログ価格に修正済みです。他の一分金や一朱銀などと同様に数種類の書体が存在します。)
額一分判金の価値と買取相場
私が調べた額一分判金の実勢価格(業者が販売し実際に市場で取引された値段)や買取相場は下記のようになっております。
古銭詳細 | 実勢価格 | 買取相場 |
---|---|---|
未使用(PCGS MS62) | 700万円 | 〜650万円 |
極美品(鑑定書付) | 145万円 | 〜130万円 |
美品(鑑定書付) | 80万円 | 〜67万円 |
非常に珍しい古銭なので売却時期や業者の在庫状況などによって買取価格は大きく異なりますが、価値が高い古銭なので保管状態が良ければ100万円越えの買取も期待できます。
慶長一分判金の詳細
画像の慶長一分判金は慶長小判と同品位、1/4の量目で作られた長方形の古銭です。この一分金では裏面の右上に「本」の極印が打たれた「片本」、上部左右に二箇所打たれた「両本」と呼ばれる一分判が存在します。
この「本」の極印は長年の流通により磨耗、破損した一分判を金座において修理した「本直し」であることを意味しています。
日本のカタログ価格
種類 | 極美品 | 美品 | 並品 |
---|---|---|---|
江戸座 | 35万円 | 25万円 | 10万円 |
江戸座逆打 | 60万円 | 40万円 | 30万円 |
京座 | 40万円 | 30万円 | 13万円 |
京座逆打 | 70万円 | 50万円 | 35万円 |
駿河座 | 40万円 | 30万円 | 13万円 |
駿河座逆打 | 80万円 | 55万円 | 40万円 |
古鋳・前期 | 100万円 | 60万円 | 35万円 |
片本 | 80万円 | 50万円 | 35万円 |
両本 | 160万円 | 120万円 | 80万円 |
(*2020年の最新のカタログ価格に修正済みです)
慶長一分判金の価値と買取価格
私が調べた慶長一分金の実勢価格や買取相場は下記のようになっており、実勢価格は日本のカタログ価格の半値程度が相場です。
古銭詳細 | 実勢価格 | 買取相場 |
---|---|---|
極美品(前期 鑑定書付) | 53万円 | 〜46万円 |
美品−(両本 鑑定書付) | 38.6万円 | 〜33万円 |
美品+(片本) | 35万円 | 〜30万円 |
美品(前期 五ッ星) | 21万円 | 〜17万円 |
額一分判金に比べると価値は低いですが、大変珍しい古銭なので美品などの状態だとしても10万円を超える買取は十分期待できます。今回の記事が古銭の売却や換金の参考になりましたら幸いです。