こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は明治3年から明治4年にかけて発行された旧5円金貨の価値と買取相場について記載して行きたいと思います。
この金貨は2年間の総発行枚数が30万枚以下と少なくなっているため、保管状態が良いものを中心に高額査定が期待できます。
明治3年・4年の旧5円金貨の詳細
画像は明治3年の旧5円金貨です。こちらの金貨も旧1円金貨などと同様に明治4年5月10日公布の新貨条例に基づき鋳造、発行されました。
表面には天皇を象徴すると言われている龍図が描かれ、裏面は旭日に錦の御旗がデザインされています。詳細は下記の通りで発行枚数が少ないため、価値が高くなっております。
項目 | 詳細 |
---|---|
直径 | 23.84mm |
品位 | 金900/銅100 |
量目(重さ) | 8.33g |
発行枚数 | 273,536枚 |
その他 | 明瞭ウロコ・不明瞭ウロコ有り |
明瞭鱗と不明瞭鱗の違い(画像)
画像は明瞭ウロコ(鱗)と不明瞭ウロコの旧5円金貨です。明治3年銘の貨幣は当時の技術的問題から打刻が甘く、不鮮明な図案になりがちでした。
しかし、中には龍図のウロコ部分がはっきりと描かれた「明瞭ウロコ」と呼ばれている希少タイプが存在し、相対的に価値が高いことで知られています。
日本のカタログ価格
完全未使用 | 未使用 | 極美品 | |
---|---|---|---|
明治3年不明瞭鱗 | 55万円 | 40万円 | 30万円 |
明治3年明瞭鱗 | 65万円 | 50万円 | 36万円 |
明治4年 | 50万円 | 36万円 | 27万円 |
旧5円金貨(明治3・4年)の買取相場
下記は私が調べた旧5円金貨の実勢価格(業者が販売し実際に市場で取引された値段)と買取相場です(実勢価格・買取相場は2022年に最新情報に更新しました)。
明治3年不明瞭鱗
古銭詳細 | 実勢価格 | 買取相場 |
---|---|---|
PCGS MS65 | 380,000円 | 〜330,000円 |
PCGS MS62 | 268,000円 | 〜225,000円 |
財務省放出 並品(極美品) | 174,000円 | 〜140,000円 |
明治3年明瞭鱗
古銭詳細 | 実勢価格 | 買取相場 |
---|---|---|
PCGS MS66 | 700,000円 | 〜640,000円 |
財務省放出 美品A(未使用) | 440,000円 | 〜390,000円 |
鑑定書付き 準未使用+ | 235,000円 | 〜205,000円 |
明治4年
古銭詳細 | 実勢価格 | 買取相場 |
---|---|---|
PCGS MS65 | 380,000円 | 〜330,000円 |
財務省放出 美品B(未使用) | 221,000円 | 〜185,000円 |
財務省放出金貨のグレード(状態表記)はNGCやPCGSと比べると不正確となっており、美品でも完全未使用や未使用などの状態の事が多いです。そのため、この記事では( )内に私が鑑定した正しいグレード(状態)を表記しています。
どの硬貨についても極美品以下になると買取価格は20万円未満となる事が一般的です。また、明治3年銘の旧5円金貨については明瞭鱗と不明瞭鱗で価値の違いが大きくなっており、明瞭鱗の完全未使用以上については売却時期が良ければ50万円を超える査定も十分期待できます。今回の記事が古銭の売却や換金の参考になりましたら幸いです。