こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は万延元年から文久2年にかけて鋳造された万延大判金の価値と買取相場について記載して行きたいと思います。

万延大判金では大きく大別すると「たがね打」と「のし目打」の2種類が存在し、同一状態ならば「たがね打」の方が価値が若干高くなっています。

万延大判金(たがね打)の詳細

万延大判金(たがね打)

画像は万延元年から文久2年(1860年〜1862年)にかけて鋳造された万延大判金(たがね打)です。詳細は下記のようになっており、価値は非常に高いです。

品位 金344/銀639/雑17
量目 112.4g
特徴 ござ目たがね打
鋳造量 合計17,097枚(たがね打・のし目打)
墨書き 十七代後藤典乗
献上判 吉・安・大 極印
極美品 美品 並品
400万円 350万円 250万円
極美品 美品 並品
28,000USD 24,000USD 19,000USD
墨書きの後藤家とは

後藤家は室町幕府の時代から御用達彫金師として仕え、織田信長、豊臣秀吉の刀剣装身具、大判鋳造の御用達も務めました。

古銭収集家の間では十六代後藤方乗は天保大判金、十七代後藤典乗は万延大判金の墨書をした事で知られています。また享保大判金では十三代延乗から十六代方乗が墨書しており、墨書きの種類(誰の墨書きか)によって価値が異なります。

万延大判金(のし目打)の詳細

万延大判金(のし目打)

画像はのし目打ちの万延大判金です。たがね打ちと比べると若干価値が低くなっておりますが、現存数が少ないため、もし本物ならば高価買取が期待できます。

品位 金344/銀639/雑17
量目 112.4g
特徴 ござ目 のし目打
鋳造量 合計17,097枚(たがね打・のし目打)
墨書き 十七代後藤典乗
極美品 美品 並品
350万円 250万円 200万円
極美品 美品 並品
25,000USD 22,000USD 18,000USD

万延大判金の買取相場

下記は私が調べた万延大判金の実勢価格(業者が販売し実際に市場で取引された値段)と買取相場です。

古銭詳細 実勢価格 買取価格
たがね打 美品 組合鑑定(吉安大) 290万円 〜265万円
のし目打 美品 組合鑑定 250万円 〜225万円
のし目打 PCGS MS64(吉宇き) 47,800USD 〜470万円

カタログ価格と同様に価値は非常に高くなっており、献上判(背座人極印が吉安大)や状態の良いものでは数百万円といった価格での買取も期待できます。今回の記事が古銭の売却や換金の参考になりましたら幸いです。