こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は天保9年から万延元年(1838年〜1860年)にかけて鋳造された天保大判金の価値と買取相場について記載して行きたいと思います。他の大判金と同様に価値が非常に高く、もし本物ならば高価買取が期待できます。

天保大判金の詳細

天保大判金

画像は天保9年から万延元年にかけて発行された天保大判金です。水野忠邦の天保の改革で金銀の改鋳が行われ、小判金をはじめ各金・銀の単位を落としたのに対して、大判金だけは享保期と量目(44.1匁)・品位(68.11%)がほぼ同一だったので、吹増大判(吹継大判)とも呼ばれました。

詳細は下記のようになっており、カタログ価格と同様に価値は非常に高くなっております。

品位 金674/銀326
量目 165.38g
特徴 表面の槌目が幅広・のし目打傾向
鋳造量 合計1,887枚
墨書き 十六代後藤方乗
座人極印 周りに円形の縁取りがあり
極美品 美品 並品
1000万円 800万円 500万円
極美品 美品 並品
60,000USD 50,000USD

天保大判金の買取相場

天保大判金は万延大判金などと比べても鋳造数が少ないため市場に出回ることは滅多にありません。

古銭詳細 実勢価格 買取相場
極美品(極印:伊三丘) 800万円 〜720万円
美品+(極印:い宇川) 550万円 〜495万円

私が調べた実勢価格(業者が販売し実際に市場で取引された値段)と買取相場は上記のようになっており、保管状態や売却時期がよければ驚くなような高値での買取が期待できます。

天保大判金まとめ

いかがだったでしょうか?天保大判金は鋳造量が僅か1,887枚しかありませんが知名度が高いため、贋作(偽物)やレプリカが多数作られています。

また、墨書や背面の座人極印によって価値が異なりますので、売却を検討中でしたら専門業者に相談した方が良いでしょう。今回の記事が古銭の売却や換金の参考になりましたら幸いです。