こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は明治元年から明治2年にかけて鋳造された明治一分銀(貨幣司一分銀)の価値と買取相場について記載して行きたいと思います。

明治一分銀(貨幣司一分銀)の詳細

明治一分銀

画像の明治一分銀(貨幣司一分銀)は明治元年、東京において300,508両2分、明治元年7月〜2年2月にかけて大阪長堀において766,325両が鋳造されました。

品位は銀807/その他193(品位が高いものも存在する)、量目8.66g、合計鋳造量1,066,833両2分(4,267,334枚)となっておりカタログ価格は下記の通りです。

種類 極美品 美品 並品
普通品 12万円 8万円 5万円
跳分 12万円 8万円 6.5万円
跳分跳銀 20万円 13万円 10万円
明治手 4万円 3万円 2万円
非交叉川常 6.5万円 4.5万円 3万円
非交叉川常跳分 15万円 10万円 5.5万円
非交叉川常跳分跳銀 20万円 15万円 8万円

(*銀品位900以上の明治一分銀が多数存在することが新しい資料で確認されました。2020年の最新のカタログ価格に修正済みです。)

極美品 美品 並品
365USD(約3.7万円) 275USD(約2.8万円) 200USD(約2万円)
跳分・跳銀

跳分・跳銀とは

跳分・跳銀とは画像のように「一分銀」の’分’と’銀’の一画目の左側が跳ねているものです。跳分と跳銀があるものは価値が高く高価買取が期待できます。

 

非交叉(非交差)川常

非交叉(非交差)川常とは

明治一分銀の非交叉(非交差)川常とは「是」字の八画および九画が交差しておらず(普通品は是字の八画と九画は交差しています)、「常」字の第一から三画目までが「川」の字に近いものです。

こちらも跳分と跳銀があるものは価値が高く、他に比べると高価買取が期待できます。

明治一分銀(貨幣司一分銀)の買取相場

明治一分銀についても天保一分銀安政一分銀と同様に逆桜の位置によって細かな分類が行われていますが、著しく価値の高い逆桜の配置というものは存在しません。

古銭詳細 実勢価格 買取相場
普通品 Kh 未使用+ 4.8万円 〜3.8万円
跳分跳銀 極美品 10万円 〜8万円
跳分 Mh 準未使用 9万円 〜7.2万円
非交叉川常跳分 Mj 極美品 5.5万円 〜4.3万円

私が調べた実勢価格(業者が販売し実際に市場で取引された値段)や買取相場は上記のようになっており、普通品については天保一分銀安政一分銀に比べ高価買取が期待できます。

一方、天保一分銀のRs型やTq型のような数十万円での買取が期待できる逆桜の組み合わせは存在しません。今回の記事が古銭の売却や換金の参考になりましたら幸いです。