こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は天保8年から安政元年にかけて鋳造された天保一分銀の価値と買取相場について記載して行きたいと思います。

天保一分銀では安政一分銀と同様に珍しい書体のものが存在し、価値が高くなっています。

天保一分銀の詳細

天保一分銀

画像の天保一分銀は天保8年11月7日から鋳造が始まり、同12月18日から通用が開始されました。品位は高く銀991/その他9となっており、量目は8.66g、鋳造枚数は78,916,556枚を誇ります。

日本や米国のカタログ価格は下記の通りで、長柱座や長柱座跳分は価値が高いことで知られています。

種類 極美品 美品 並品
普通品 0.8万円 0.6万円 0.35万円
跳分 2.5万円 1.5万円 1万円
長柱座 13.5万円 10万円 8万円
長柱座跳分 22万円 15万円 10万円

(*逆打の数は少ないですが以前55万円で市場にて取引されています。2020年の最新のカタログ価格に修正済みです。)

極美品 美品 並品
45USD(約0.45万円) 28USD(約0.28万円) 24USD(約0.24万円)
跳分

跳分とは

天保一分銀の跳分とは画像のように表面の「一分銀」の’分’の字の一画目が跳ねているものです。価値は高く普通品に比べると高値で買い取ってもらうことができます。

 

長柱座

長柱座・長柱座跳分とは

長柱座とは画像のように裏面の「定 銀座 常是」の’座’の字の第七画が中ほどまで伸びているものです(安政一分銀でも同一のものが存在します)。また、長柱座跳分とは長柱座・跳分両方の特徴を持った一分銀の事で市場では普通品に比べ高値で取引されています。

 

天保一分銀の特徴

天保一分銀の分類方法

一分銀(天保・庄内・安政・明治)は量目が大きく異ならないため、見分けが付きにくいことで知られています。

天保一分銀では「裏面の’是’字の八画および九画が交差している」「画像のように側面の仕上げが滑らかで桜の花弁が打たれている」などの特徴を持っていることが多いのですが、近年は周囲の逆桜の位置から分類を行うことが一般的です。

普通品の逆桜の位置と分類

天保一分銀の普通品は逆桜の位置によって価値が異なることが知られています(逆桜の詳細についてはこちらの記事をご覧ください)。

価値が高い天保一分銀の普通品は下記の通りでRsやTqは市場に出回ることは殆どなく、業者による買取価格が50万円を超えることもあります。

なお、下記以外の逆桜の位置の普通品は価値が低く、業者による買取価格は高くありません。

逆桜の位置 カタログ価格
Pn 20,000円
Qm 90,000円
Qr 70,000円
Qs 50,000円
Rs 不明
Sm 120,000円
St 140,000円
Tq 不明
Zr 70,000円
Zs 45,000円
Zz 100,000円

天保一分銀の買取相場

私が調べた天保一分銀の実勢価格(業者が販売し実際に市場で取引された値段)や買取相場は下記のようになっております。

古銭詳細 実勢価格 買取相場
普通品 極美品 0.4万円 〜0.2万円
普通品 Rs 未使用 80万円 〜70万円
普通品 逆打 極美品 55万円 〜44万円
普通品 Tq 極美品 45万円 〜36万円
長柱座跳分 Sm 極美品 8.3万円 〜6.5万円
長柱座 Qm 極美品 7.8万円 〜6.2万円
跳分 Sl 未使用+ 2.8万円 〜2万円

現存数の95%以上は書体や珍しい逆桜の位置ではない普通品となっており、業者による買取価格は極美品だとしても2000円以下が相場です。

一方、珍しいRs型・Tq型・逆打については価値が非常に高くなっており、数十万円での買取も期待できます。今回の記事が古銭の売却や換金の参考になりましたら幸いです。