こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は元文元年から文政元年(1736年〜1818年)にかけて発行された元文丁銀の価値と買取相場について記載していきたいと思います。
元文丁銀の詳細
元文丁銀は画像のような銀塊で秤量貨幣(量目によって価値が決まる貨幣のこと)だったため、量目は160g〜230g程度とばらつきがありました。
詳細は下記のようになっており、通常の元文丁銀以外に12面丁銀、大黒丁銀なども存在します。
元文丁銀の詳細
品位 | 銀460/その他540 |
---|---|
量目(重量) | 160g〜230g程度 |
鋳造数 | 525,465貫 |
特徴 | ”文”の極印 |
12面丁銀とは
12面丁銀とは画像のような打刻(極印)が12面あるものです。また、打刻(極印)が下の画像のように大黒になっているものは大黒丁銀と呼ばれます。
元文丁銀の場合、通常は6面の極印ですが、10面や11面、12面などのバリエーションがあり、さらに、大黒と通常の極印が混在しているものも存在します。
元文丁銀の価値と買取相場
元文丁銀のカタログ価格や実勢価格(業者が販売し実際に市場で取引された値段)、買取相場は下記の通りです。
日本のカタログ価格
古銭詳細 | 極美品 | 美品 | 並品 |
---|---|---|---|
通常 | 16万円 | 8.5万円 | 6万円 |
12面丁銀 | 55万円 | 35万円 | 30万円 |
12面大黒丁銀 | 90万円 | 65万円 | 50万円 |
元文丁銀の買取相場
詳細 | 実勢価格 | 買取相場 |
---|---|---|
161g 11面大黒丁銀 極美品 | 38万円 | 〜31万円 |
184g 12面大黒丁銀 並品 | 25.1万円 | 〜21万円 |
230.4g 通常 鑑定書付 極美品 | 9.5万円 | 〜7.5万円 |
196.8g 通常 鑑定書付 美品 | 8.3万円 | 〜6.7万円 |
173g 通常 美品 | 6.9万円 | 〜5.4万円 |
166.2g 通常 鑑定書付 美品 | 5.95万円 | 〜4.6万円 |
全般的にカタログ価格ほどの価値はありませんが、状態の良い大黒丁銀になると数十万円での買取も期待できます。
元文丁銀まとめ
いかがだったでしょうか?この年代の貨幣は現在のように量目が一律ではなく贋作(偽物)を作りやすいため大陸で作成された偽物が若干ですが市場に流通しています。
贋作については価値は0円となりますが本物ならば少なくとも数万円からの買取が期待できますので価値が気になる古銭がありましたら専門家に査定(鑑定)してもらうと良いでしょう。今回の記事が古銭の売却や換金の参考になりましたら幸いです。