こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は明治30年〜明治45年、大正元年〜大正9年、昭和5年〜昭和7年に発行された新二十圓金貨の価値と買取相場について記載していきたいと思います。
明治30年〜明治45年の新20円金貨
明治30年〜明治45年にかけて発行された新二十圓金貨です。Y#34で重量16.66g、直径28.78mmとなっており、発行枚数やカタログ価格は下記の通りです。
古銭詳細 | 発行枚数 | 極美品 | 未使用 |
---|---|---|---|
明治30年 | 1,861,000枚 | 10万円 | 17万円 |
明治36年 | 不明 | 不明 | 不明 |
明治37年 | 2,759,470枚 | 11万円 | 17.5万円 |
明治38年 | 1,045,904枚 | 11万円 | 17.5万円 |
明治39年 | 1,331,332枚 | 11万円 | 17.5万円 |
明治40年 | 817,362枚 | 25.5万円 | 38.5万円 |
明治41年 | 458,082枚 | 26.5万円 | 38.5万円 |
明治42年 | 557,882枚 | 26.5万円 | 38.5万円 |
明治43年 | 2,163,644枚 | 11万円 | 17.5万円 |
明治44年 | 1,470,054枚 | 11万円 | 17.5万円 |
明治45年 | 1,272,450枚 | 11.5万円 | 18.5万円 |
明治36年の20円金貨は書物によると発行されたとされていますが現存数はほとんど無く、市場で見かけることはありません。発行枚数の少ない明治40年〜明治42年のものは希少で財務省放出金貨の並品が2015年に約37万円で取引されています。
財務省放出金貨のグレード(状態)は一般的に低く見積もられる傾向があり、並品でも未使用レベルの場合があります。事実、上記37万円で取引された品は実際には未使用レベルの状態でした。なお、グレードにつきましては「古銭のグレードとNGC・PCGS」をご覧ください。
大正1年〜大正9年に発行された新20円金貨の価値
大正時代に発行された新二十圓金貨です。Y#40で重量は16.66g、発行枚数やカタログ価格は下記の通りとなっており明治に発行された新20円金貨に比べると若干価値が低いです。
古銭詳細 | 発行枚数 | 極美品 | 未使用 |
---|---|---|---|
大正元年 | 177,644枚 | 11.5万円 | 20.5万円 |
大正2年 | 869,248枚 | 10万円 | 15.5万円 |
大正3年 | 1,042,890枚 | 10万円 | 15.5万円 |
大正4年 | 1,509,962枚 | 10万円 | 15.5万円 |
大正5年 | 2,376,641枚 | 10万円 | 15.5万円 |
大正6年 | 6,208,885枚 | 10万円 | 15万円 |
大正7年 | 3,118,647枚 | 10万円 | 15.5万円 |
大正8年 | 1,531,217枚 | 10万円 | 15.5万円 |
大正9年 | 370,366枚 | 12万円 | 20万円 |
実勢価格(実際の市場での取引価格)はカタログ価格よりも若干高額なことが多く、大正元年の20円金貨では未使用で30〜35万円、完全未使用になると45万円〜の金額で取引されることがあります。
昭和5年〜昭和7年に発行された新20円金貨の価値
希少価値の高い昭和5年〜昭和7年に発行された新20円金貨です。Y#52で重量16.66g、発行枚数やカタログ価格は下記の通りとなっております。
古銭詳細 | 発行枚数 | 極美品 | 未使用 |
---|---|---|---|
昭和5年 | 11,055,500枚 | 350万円 | 450万円 |
昭和6年 | 7,526,476枚 | 375万円 | 475万円 |
昭和7年 | 不明 | 不明 | 不明 |
明治、大正時代の新20円金貨と比べ物にならないくらい希少性が高く、市場ではカタログ価格同様、高額で取引されています。
業者所在 | 古銭詳細 | 取引価格 |
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千葉県 | 昭和7年 財務省放出 未使用 | 550万円 |
米国 | 昭和7年 NGC MS65 完全未使用 | 約540万円 |
新20円金貨まとめ
いかがだったでしょうか?同一デザインの新20円金貨でも発行年号によって価値が大きく異なり特に昭和に発行された20円金貨は状態が悪かったとしても数十万円の価値があります。
また、上記画像のような財務省放出金貨ではグレード(状態表記)が当てにならず極美品や並品グレードだとしても未使用レベルの場合がありますので査定や鑑定時には注意しましょう!今回の記事が古銭の買取査定価格の参考になりましたら幸いです。