こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は9代目鹿島清兵衛の埋蔵金としても有名な天保小判と天保二朱金の価値と買取相場について記載して行きたいと思います(記事の最後の方で埋蔵金の現在の価値についても計算してみました)。

天保小判金は価値が高くなっており、状態の良い偶然大吉や献上小判だと50万円を超える買取も期待できます。

天保小判金の詳細

天保小判金

天保8年から安政5年(1837年から1858年)にかけて鋳造された天保小判金(保字小判)です。詳細は下記の通りで偶然大吉や献上小判は稀少性が非常に高いです。

品位 金568/銀432
量目(重量) 11.2g
鋳造数 8,120,450枚
特徴 裏面に”保”の極印

天保小判金の価値と買取相場

背面座人印

天保小判金のカタログ価格や実勢価格、買取相場は下記の通りです。買取相場の( )の中は背面座人印(上の図参照)を表しており、献上小判では座人印は大吉となっています。

また、座人印は七福小判(大吉・小吉・堺長・馬神・久吉・守神・久長)の組み合わせが人気で、価値も高くなっています。

古銭詳細 極美品 美品 並品
通常 27万円 24万円 20万円
偶然大吉 80万円 60万円 40万円
献上小判 150万円 100万円 80万円
詳細 実勢価格 買取相場
通常(九神) 準未使用 28万円 〜24万円
献上小判(大吉) 未使用− 100万円 〜90万円
献上小判(大吉) 準未使用 80万円 〜72万円
通常(舟神) 極美品 27万円 〜23万円
通常(久吉) 極美品 25万円 〜21万円
偶然(大吉) 並品 26万円 〜22万円

全般的にカタログ価格ほどの価値はありませんが、献上小判では100万円弱での買取も期待できます。

参考記事古銭の状態(プルーフ・完全未使用・未使用・準未使用・極美品・美品・並品など)については「古銭のグレード」の記事を参考にしてください。すべての状態について画像を掲載しながら詳しく解説しています。

天保二朱判金の価値と買取相場

天保二朱金

天保3年から安政5年にかけて鋳造された天保二朱金です。鋳造量12,883,700両、品位 金298/銀702、量目1.62gとなっておりカタログ価格は下記の通りです。

古銭詳細 極美品 美品 並品
通常 0.7万円 0.5万円 0.35万円
逆打 8万円 5万円 3.5万円

通常貨については現存数が多くなっており、実勢価格は3000円〜5000円程度、買取価格は1500円〜3000円程度が相場です。逆打ちは珍しく、実勢価格や買取相場は下記のようになっております。

詳細 実勢価格 買取相場
逆打 極美品 4万円 〜3.2万円
逆打 極美品 3.9万円 〜3.1万円
逆打 美品 3万円 〜2.3万円

こちらも天保小判金と同じようにカタログ価格ほど高額では取引されませんが、2万円を超えるような買取も期待できます。

9代目 鹿島清兵衛の埋蔵金の価値

埋蔵金

最後に個人的に興味がある日清製油本社ビル(東京都中央区新川)改築工事で見つかった埋蔵金(9代目 鹿島清兵衛の埋蔵金)の価値について現在の価格を求めたいと思います。

1963年当時、見つかった埋蔵金は天保小判1900枚、天保二朱金78,000枚とされています。現在の時価(実勢価格)を計算すると下記のような概算金額となります(天保小判は1枚あたり平均25万円、天保二朱金は一枚あたり0.4万円で計算)。

鹿島清兵衛の埋蔵金の価値
  • 天保小判=1900枚×25万円=4億7500万円
  • 天保二朱金=78000枚×0.4万円=3億1200万円
  • 業者の買取価格(予想)=7.87億円×0.8〜0.9=約6.3億〜7.1億円

発見当時は小判1枚に約9000円、二朱金に約550円の値がつけられ「合計6000万円もの大発見!」と話題になりました。

現在の価値にすると7億8700万円程度となっており、ものすごい金額の埋蔵金が見つかったことがわかります。

なお、金額が大きいので難しいと思いますが、もし、古銭買取業者が全てを買い取った場合、おそらく6.3億円〜7.1億円程度の金額で買取を行うと思います!今回の記事が古銭売却や埋蔵金豆知識の参考になりましたら幸いです。