こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は大正時代に発行された試鋳貨(分銅1銭・八咫烏など)の価値と買取相場について記載していきたいと思います。

大正時代に発行された試鋳貨(見本貨幣)で最も有名なのは八咫烏銀貨だと思います。八咫烏銀貨は現存数が少なくなっており、状態の良い本物ならば100万円を超えるような高価買取が期待できます。

査定(左)

この記事では前回紹介しなかった八咫烏25銭銀貨など専門書でも紹介されていない珍しい古銭について掲載させて頂いております!

八咫烏25銭銀貨の価値と買取相場

八咫烏25銭銀貨

八咫烏銀貨は国内のカタログや海外のカタログ、専門書でも10銭・20銭・50銭しか紹介されていませんが、実は25銭硬貨が存在します。

年号銘は他の八咫烏銀貨では見られない大正9年となっており、私が知る限り他のバリエーションを含め、現存数は世界を見渡しても3枚以下とされています。

海外では2011年に取引されたことがあり、当時の実勢価格(業者が販売し実際に市場で取引された値段)は約42,000USD(約450万円)でした。

そのため、もし同様のものを買取業者に査定してもらった場合、300万円を超えるような高価買取は十分期待できるでしょう。

大型5銭白銅貨の試鋳貨の買取相場

大型5銭白銅貨の試鋳貨

画像は大正6年から大正9年にかけて発行された大型5銭白銅貨の未発行試鋳貨です。年号銘は大正5年で通常の大型5銭白銅貨と異なり裏面の穴の周りに桜の花の装飾があります。

こちらも海外で以前、約26,500USD(約290万円)で取引された事がある為、同様に保管状態の良いものならば200万円を超えるような買取となる可能性が高いです。

桐1銭青銅貨の試鋳貨の買取相場

桐1銭青銅貨の試鋳貨

画像は分銅1銭貨とも呼ばれるもので桐1銭青銅貨の未発行試鋳貨です(1銭硬貨の未発行試鋳貨は画像以外にも様々なバリエーションがあります)。

年号銘は大正5年で明治に発行された菅原道真五圓札(通称 分銅5円札)のように裏面に分銅が描かれています。

こちらも価値は非常に高くなっており、以前、約12,500USD(約137万円)で取引された事がある為、保管状態や売却時期が良ければ100万円前後での買取も十分期待できます。

大正時代の試鋳貨まとめ

いかがだったでしょうか?大正時代は明治昭和と比べると期間が短かった為、古銭の種類は多くありません。しかし、上記以外にも様々なデザインの試鋳貨が発行されており、価値が非常に高くなっております。今回の記事が古銭の売却や換金の参考になりましたら幸いです。