こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は明治3年に発行された旧1円(一圓)銀貨の価値と買取相場について記載して行きたいと思います。
この硬貨では欠貝円と呼ばれる書体のタイプで価値が高くなっており、状態の良いものならば50万円前後での買取が期待できます。
明治3年旭日竜旧1円銀貨の詳細
画像は明治3年に発行された旭日竜旧1円銀貨です。この銀貨は主に貿易用に使用され、中には中国両替商による極印(荘印)が打たれている硬貨もありますが、通常、打たれていないものの方が価値が高いです。
加納夏雄がデザインした竜と旭日の図案は、この明治3年銘1年のみ見られ、収集家(コレクター)からの人気も高く保管状態の良いものを中心に高額査定が期待できます。
旧1円銀貨の詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
直径 | 38.58mm |
品位 | 銀900/銅100 |
量目(重さ) | 26.96g |
製造期間 | 明治3年11月27日〜5年3月13日 |
発行枚数 | 3,685,049枚 |
その他 | 有輪(普通円)・無輪(普通円)・正貝円・欠貝円 |
有輪(普通円)・無輪(普通円)・正貝円・欠貝円とは
旧1円銀貨は圓の「員」の字の書体でタイプ分けが出来、価値が大きく異なる事で知られています(有輪・無輪の違いについては旧10円金貨の記事で紹介しているのでそちらをご覧ください)。
最も価値が高いのは「欠貝円」と呼ばれるタイプで日本のカタログ価格では「完全未使用=60万円」の値が付けられています。
日本のカタログ価格
詳細 | 完全未使用 | 未使用 | 極美品 |
---|---|---|---|
普通円・有輪 | 15万円 | 12万円 | 8万円 |
普通円・無輪 | 18万円 | 14万円 | 10万円 |
正貝円 | 20万円 | 15万円 | 10万円 |
欠貝円 | 60万円 | 40万円 | 30万円 |
旧1円銀貨の買取価格・査定相場
下記は私が調べた旧1円銀貨の実勢価格(業者が販売し実際に市場で取引される値段)と買取相場です(実勢価格・買取相場は2022年に最新情報に更新しました)。
普通円の買取相場
古銭詳細 | 実勢価格 | 買取相場 |
---|---|---|
PCGS MS65+ 無輪 | 227,000円 | 〜195,000円 |
PCGS MS65+ 有輪 | 208,500円 | 〜180,000円 |
鑑定書付 極美品 無輪 | 70,000円 | 〜56,000円 |
鑑定書付 極美品 有輪 | 46,000円 | 〜36,000円 |
正貝円の買取相場
古銭詳細 | 実勢価格 | 買取相場 |
---|---|---|
PCGS MS64 | 218,000円 | 〜186,000円 |
極美品 | 101,000円 | 〜82,000円 |
欠貝円の買取相場
古銭詳細 | 実勢価格 | 買取相場 |
---|---|---|
PCGS MS64 | 551,000円 | 〜495,000円 |
鑑定書付 極美品− | 150,000円 | 〜120,000円 |
鑑定書付 美品 | 100,000円 | 〜80,000円 |
人気の高い銀貨のため、業者による買取価格は高くなっており、カタログ上、最も価値が低い普通円だとしても状態が良いものならば20万円弱での買取(査定)が期待できます。
また、欠貝円については価値が非常に高くなっており、極美品や美品など状態の良くないものだとしても10万円前後での買取が期待できます。今回の記事が古銭の売却や換金の参考になりましたら幸いです。