こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は万延元年から慶応3年(1860年〜1867年)にかけて鋳造された万延小判金(雛小判)の価値と買取価格について記載して行きたいと思います。

この小判は万延一分判金の4倍の量目で作成されており、額面は一両、新小判や雛小判と呼ばれることもあります。

万延小判金の詳細

万延小判金

画像は万延元年4月9日から鋳造が始まり翌4月10日より通用を開始した万延小判金です。鋳造量は625,050両、品位は金574/銀426、両目は3.3gとなっており、歴史上、最も小型の小判としても知られています。

カタログ価格は下記の通りで、他の小判に比べると価値は低いですが、保管状態が良ければ高価買取が期待できます。

種類 極美品 美品 並品
普通品 20万円 15万円 10万円
献上判 120万円 90万円 70万円

(*献上小判に少なくとも荒目・細目の2種類が存在します。2020年の最新のカタログ価格に修正済みです。)

極美品 美品 並品
1150USD(約11.5万円) 900USD(約9万円) 650USD(約6.5万円)

万延小判金の買取相場

私が調べた万延小判金の実勢価格(業者が販売し市場で取引された値段)と買取相場は下記のようになっています。

下記表の( )の中は背面座人印(こちらを参照)を表しており、献上小判では座人印は大吉となっています。

古銭詳細 実勢価格 買取相場
献上判 準未使用(大吉) 88万円 〜72万円
普通品 準未使用(た五) 13.6万円 〜10.8万円
普通品 準未使用(たキ) 13.4万円 〜10.7万円
普通品 極美品+(たカ) 11.6万円 〜9.3万円
普通品 極美品(九キ) 8.8万円 〜7万円

大吉の献上判については価値が非常に高く、状態が良ければ50万円を超える買取になることもあります。

普通品については状態が良く、鑑定書が付属していれば10万円前後での買取になることもありますが、通常は4〜8万円程度での買取になることが一般的です。今回の記事が古銭の売却や換金の参考になりましたら幸いです。