こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は文政2年から文政11年(1819年〜1828年)に鋳造された文政一分判金の価値と買取価格について記載していきたいと思います。

この古銭は裏面の右上に草書体の「文」の年代印が打たれているため、草文一分金とも呼ばれています。

文政一分判金の詳細

文政一分判金

文政一分判金は文政小判と同品位、1/4の量目で作られた長方形の古銭です。品位は金560/銀440、量目3.27g、表面は上部に扇枠の桐紋、中央に横書きで「分一」、下部に桐紋がデザインされています。

裏面は「光次」と「文(草書体)」の極印が打たれており、カタログ価格は下記の通り、逆打ちは珍しいため価値が高いです。

種類 極美品 美品 並品
通常 6万円 3.5万円 2.5万円
逆打 15万円 10万円 6万円

(*2020年の最新のカタログ価格に修正済みです。他の一分金一分銀と同様に数種類の書体が存在します。)

極美品 美品 並品
200USD(約2万円) 140USD(約1.4万円) 100USD(約1万円)

文政一分判金の買取相場

私が調べた文政一分金の実勢価格(業者が販売し市場で取引された値段)や買取相場は下記のようになっております。

古銭詳細 実勢価格 買取相場
未使用(逆打 面額縁 献上判) 13.2万円 〜10.6万円
未使用(逆打 面額縁 献上判) 11万円 〜8.8万円
未使用(通常 PCGS MS63) 6.7万円 〜5.3万円
未使用(通常 PCGS MS62) 5.8万円 〜4.6万円
極美品(通常 鑑定書付) 2.4万円 〜1.8万円
美品(通常) 1.1万円 〜0.7万円
実勢価格とは?

実勢価格とは業者が販売を行い、実際に市場で取引された値段のことです。買取業者は実勢価格を元に古銭や古金の査定を行い買取価格を決めます。

逆打ちは準未使用未使用だと10万円を超える実勢価格になることもありますが、極美品以下だと10万円以下が相場となっています。

日本のカタログ価格に比べると価値は高くありませんが、保管状態の良い品だと通常品だとしても数万円での買取が期待できます。今回の記事が古銭の売却や換金の参考になりましたら幸いです。