こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は明治元年から明治2年(1868年〜1869年)に鋳造された明治二分判金(貨幣司二分判)の価値と買取価格について記載して行きたいと思います。
明治二分判金(貨幣司二分判)は二分金の中では最も価値が低い部類の古銭ですが、逆打ちについては価値が高く、高価買取が期待できます。
明治二分判金(貨幣司二分判)の詳細
明治二分判金(貨幣司二分判)は明治新政府が金座を接収し、造幣局の開局までの経過措置として10ヶ月の期間鋳造されたもので量目は3.0g、品位は金223/銀777となっております。
カタログ価格は他の二分金に比べると低くなっており、相場に比べ高値で表記される事が多い日本のカタログでも極美品=12,000円となっております。
日本のカタログ価格
種類 | 極美品 | 美品 | 並品 |
---|---|---|---|
通常 | 1.2万円 | 0.8万円 | 0.6万円 |
逆打 | 7万円 | 5万円 | 4万円 |
(*2020年の最新のカタログ価格に修正済みです。他の一分金や一分銀と同様に数種類の書体が存在します。)
米国のカタログ価格
種類 | 極美品 | 美品 | 並品 |
---|---|---|---|
通常 | 95USD(約1万円) | 65USD(約0.7万円) | 55USD(約0.6万円) |
逆打 | 不明 | 不明 | 不明 |
従来は「ハネ分」を万延二分金、「トメ分」を明治二分金として分類してきましたが、鋳造数と現存数(残存数)が合致しませんでした。
造幣局所蔵の手本金では安政7年銘の書体が「トメ分」であることから、維新以前にも「トメ分」の二分金が鋳造され、同じ極印で明治二分金が鋳造されたという説もあります。
明治二分判金(貨幣司二分判)の買取価格
私が調べた明治二分判金(貨幣司二分判)の実勢価格(業者が販売し市場で取引された値段)や買取相場は下記のようになっております。
古銭詳細 | 実勢価格 | 買取相場 |
---|---|---|
準未使用(逆打 鑑定書付) | 5.1万円 | 〜4.1万円 |
極美品(逆打 鑑定書付) | 4.5万円 | 〜3.6万円 |
準未使用(通常) | 1.4万円 | 〜0.9万円 |
極美品(通常) | 0.8万円 | 〜0.5万円 |
通常品については状態が良かったとしても買取価格は1万円以下が相場となっております。一方、逆打ちについては価値が高くなっており、数万円での買取も期待できます。今回の記事が古銭の売却や換金の参考になりましたら幸いです。