こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は大正の5銭白銅貨の価値や業者による買取価格について書いて行きたいと思います。
額面は5銭ですが骨董としての価値は10銭「大正の10銭銀貨(大正元年〜大正6年)」「大正の10銭白銅貨(大正9年〜大正15年)」よりも高額です。特にエラー銭で価値が高くなっており高価買取が期待できます。
大正の5銭白銅貨(大型・小型)の詳細
画像は大正時代に発行された5銭白銅貨です。ちなみに画像は大正5年の5銭貨でカタログなどでも記載がないものです。
市場にて100万円近い金額で取引されますが一般的には出回るものではありませんので今回は通常の大正6年から大正12年について詳しく書かせていただきます。
大正の5銭硬貨は大正6年〜大正12年まで発行があります。米国のカタログではタイプは2タイプに分かれており、Y#43とY#44が存在し大きさが異なります。
このサイトではカタログ価格とだけ書かれている場合、基本的に米国のカタログ価格を採用しています。
日本のカタログ価格でも良いのですが日本の古銭カタログは価格改定がされず、10年以上前の相場が掲載されていることが多いため実勢価格(市場価格)との乖離が大きいです。
米国のカタログについては数年に1度の頻度で価格改定しており、実勢価格(市場価格)に近いカタログ価格となっています。
Y#43の5銭硬貨(大型5銭白銅貨)
Y#43の大型5銭硬貨は重量4.28g、直径20.6mm、素材は白銅となっており、発行枚数やカタログ価格は以下の通りです(日本のカタログ価格については「大正時代に発行した穴銭の価値と買取相場」でも紹介しています)。
米国のカタログ価格
年号 | 発行枚数 | 極美品 | 未使用 |
---|---|---|---|
大正6年 | 約670万枚 | 1800円 | 5000円 |
大正7年 | 約900万枚 | 1500円 | 3500円 |
大正8年 | 約4500万枚 | 900円 | 2000円 |
大正9年 | 約2200万枚 | 900円 | 2000円 |
日本のカタログ価格
年号 | 発行枚数 | 極美品 | 未使用 |
---|---|---|---|
大正6年 | 約670万枚 | 7000円 | 11000円 |
大正7年 | 約900万枚 | 5000円 | 9000円 |
大正8年 | 約4500万枚 | 2500円 | 4000円 |
大正9年 | 約2200万枚 | 2500円 | 4000円 |
Y#44の5銭硬貨(小型5銭白銅貨)
Y#44の小型5銭硬貨は重量2.63g、直径19.09mm、素材は白銅となっており、発行枚数やカタログ価格は下記の通りです(昭和7年銘については「昭和7年の特年5銭硬貨の価値と買取相場」で掲載を行なっています)。
米国のカタログ価格
年号 | 発行枚数 | 極美品 | 未使用 |
---|---|---|---|
大正9年 | 約1億枚 | 100円 | 1500円 |
大正10年 | 約1億3000万枚 | 100円 | 500円 |
大正11年 | 約1億6000万枚 | 100円 | 500円 |
大正12年 | 約8000万枚 | 100円 | 500円 |
米国のカタログ価格
年号 | 発行枚数 | 極美品 | 未使用 |
---|---|---|---|
大正9年 | 約1億枚 | 500円 | 5000円 |
大正10年 | 約1億3000万枚 | 300円 | 1000円 |
大正11年 | 約1億6000万枚 | 300円 | 1000円 |
大正12年 | 約8000万枚 | 300円 | 1000円 |
大正の5銭白銅貨の買取価格
大正時代の5銭硬貨は大正6年、大正7年、大正9年のものが価値が高いです(画像は穴無しエラー大型5銭白銅貨)。市場価格(実勢価格)としては大正6年の完全未使用品の場合1万円程度の値段で取引される事もあります。
業者による買取価格は実勢価格の4割〜6割程度が相場となっており、最も価値の高い大正6年の5銭白銅貨ならば5000円を超える金額での買取も期待できます。
なお、その他の年号銘やエラー銭の買取相場につきましては下記にまとめさせて頂きました。
古銭詳細 | 状態 | 買取相場 |
---|---|---|
大正6年 | 完全未使用 | 4,000円〜7,000円程度 |
大正6年 | 並品 | 500円以下 |
大正7年 | 完全未使用 | 1,000円〜5,000円程度 |
大正7年 | 並品 | 300円以下 |
大正9年 | 完全未使用 | 1,000円〜4,000円程度 |
大正9年 | 並品 | 300円以下 |
特年以外 | 未使用 | 500円以下 |
特年以外 | 極美品 | 100円以下 |
穴ナシ(無孔)エラー銭の価値
画像は大正7年の大型5銭白銅貨です。通常の5銭白銅貨と異なり、穴が空いていません。価値は非常に高くなっており、画像の穴ナシエラー5銭白銅貨は2017年に約10万円で取引されています。保管状態や年号銘にもよりますが少なくとも数万円での買取が期待できます。
穴ずれエラー銭の価値
画像は大正10年銘の小型5銭白銅貨です。穴ずれエラーは穴ナシと比べると市場に出回る機会は多くなっています。
価値は「穴のずれの大きさ」や「年号銘」「保管状態」によって異なりますが、画像のような極美品〜準未使用程度の状態のものでも実勢価格5万円〜8万円程度となりますので数万円での買取は十分期待できます。
大正の大型・小型5銭硬貨まとめ
いかがだったでしょうか?大正時代に発行された5銭硬貨は特年以外は価値が低くなっていますが、エラーコインを中心に1万円を超える高価買取が期待できます。今回の記事が古銭の売却や換金の参考になりましたら幸いです。