こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は明治の一円(一圓)銀貨の価値や業者による買取相場について記載していきたいと思います。
明治の一円銀貨の贋作(偽物)でよくあるタイプが重量が24g〜25g程度しか無い軽いタイプです。この重量が軽い贋作(偽物)は昭和頃に数多く出回り、現在でも市場にて流通しているので購入時には重量を計測するようにした方がいいでしょう!
明治の旧一円銀貨の価値と相場
明治3年に発行された1円銀貨(旧一円銀貨)です。発行枚数は3,685,049枚で重量は26.95g、直径38.5mm、銀の品位は0.900となっております(日本のカタログ価格や詳細記事につきましては「明治3年の旭日竜旧1円銀貨の買取価格・査定相場」をご覧ください)。
上記のような円(圓)の筆跡が異なるタイプ(type1, type2, type3)によってカテゴリー分けされており、Y#5.1〜Y#5.3の3種類があります。
種類 | 美品 | 極美品 | 未使用 |
---|---|---|---|
Type1 | 約4.3万円 | 約5.75万円 | 約9.8万円 |
Type2 | 約5.75万円 | 約8万円 | 約11.5万円 |
Type3 | 約6.9万円 | 約19万円 | 約26万円 |
各タイプのカタログ価格価格上記のようになります。発行枚数は全て合わせて3685049枚で数多くが発行されていますがType3の現存数は少なく希少性が高いためカタログ価格、買い取り価格も高額です。
ONE YENの新一圓銀貨の価値と相場
一円銀貨は先ほど見たタイプ以外にONE YEN表記のタイプ(新一円銀貨:Y#A25.1〜25.3)があります(画像は明治8年の特年タイプ)。全体での発行枚数は非常に多く、市場で見かける1円(一圓)銀貨はこのタイプの方が多いと思います!
Y#A25.2のもっとも大型のタイプは明治7年〜明治20年まで発行されました。重量は26.96g、直径38.6mm、銀の品位は0.900となっておりカタログ価格は下記の通りです。カタログは国際的な相場が判る米国のものを使っています、そのためカタログの種類によって下記と若干異なる価格の可能性があります。
年号 | 美品 | 極美品 | 未使用 |
---|---|---|---|
明治7年 | 12万円 | 21.5万円 | 50万円 |
明治8年 | 60万円 | 100万円 | 165万円 |
明治11年 | 5万円 | 8万円 | 25万円 |
明治12年 | 19万円 | 29万円 | 65万円 |
明治13年 | 1.75万円 | 3万円 | 10万円 |
明治14年 | 2.25万円 | 3.5万円 | 11万円 |
明治15年 | 1 万円 | 2万円 | 7.5万円 |
明治16年 | 1.25 万円 | 2.25万円 | 8.5万円 |
明治17年 | 1.75万円 | 3万円 | 9.5万円 |
明治18年 | 1.25万円 | 2万円 | 8.5万円 |
明治19年 | 1.25万円 | 2万円 | 8.75万円 |
明治20年 | 2.25万円 | 3.25万円 | 14.5万円 |
Y#A25.1(直径38.6mm 大型)とY#A25.3(直径38.1mm 小型)につきましては重量26.96g、銀の品位0.900となっており、カタログ価格は下記の通りです。
年号 | 美品 | 極美品 | 未使用 |
---|---|---|---|
明治7年(Y#A25.1) | 13万円 | 23万円 | 50万円 |
明治19年(Y#A25.3) | 9万円 | 17.5万円 | 40万円 |
明治20年(Y#A25.3) | 0.75万円 | 1.5万円 | 8.5万円 |
明治21年(Y#A25.3) | 0.5万円 | 0.75万円 | 4.75万円 |
明治22年(Y#A25.3) | 0.45万円 | 0.65万円 | 2.75万円 |
明治23年(Y#A25.3) | 0.45万円 | 0.65万円 | 2.75万円 |
明治24年(Y#A25.3) | 0.32万円 | 0.5万円 | 2万円 |
明治25年(Y#A25.3) | 2万円 | 4.25万円 | 15万円 |
明治26年(Y#A25.3) | 0.35万円 | 0.55万円 | 3.75万円 |
明治27年(Y#A25.3) | 0.32万円 | 0.5万円 | 2.75万円 |
明治28年(Y#A25.3) | 0.28万円 | 0.45万円 | 1.75万円 |
明治29年(Y#A25.3) | 0.28万円 | 0.45万円 | 1.75万円 |
明治30年(Y#A25.3) | 0.32万円 | 0.5万円 | 1.85万円 |
明治34年(Y#A25.3) | 0.5万円 | 0.95万円 | 1.75万円 |
明治35年(Y#A25.3) | 0.85万円 | 1.5万円 | 3万円 |
明治36年(Y#A25.3) | 0.4万円 | 0.7万円 | 1.75万円 |
明治37年(Y#A25.3) | 0.4万円 | 0.7万円 | 1.75万円 |
明治38年(Y#A25.3) | 0.4万円 | 0.7万円 | 1.75万円 |
明治39年(Y#A25.3) | 0.5万円 | 0.95万円 | 4.5万円 |
明治41年(Y#A25.3) | 1.75万円 | 3万円 | 10万円 |
明治45年(Y#A25.3) | 0.4万円 | 0.6万円 | 1.5万円 |
明治25年につきましては2タイプ(前期と後期)あり高い方を掲載しています。安い方は明治26年とほぼ同一の価格帯です。

私が調べた実勢価格と買取価格
もっとも多く市場で取引されるのがカタログ価格が極美品=約5000円の明治21年以降の一円銀貨で実勢価格(実際に市場で取引される価格)はカタログ価格と同等水準の3000円〜4000円、買取価格は1500円〜3000円程度となっております。
明治の一圓銀貨まとめ
一円銀貨についても残念ながら贋作(偽物)が多く出回っていますので購入時はもちろん売却時も注意した方がいいでしょう!初めの方でも書きましたが一般的に重量が軽い場合が多いのですが、最近では重量が重いタイプもあります。種類によって重量が若干異なりますので今回の記事を参考に真贋の見極めをすると良いでしょう。