こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は明治4年に発行された旧1円金貨の価値と買取相場について記載して行きたいと思います。
この金貨は今のアルミニウム1円貨とは比べ物にならないほど価値があります。書体や星の位置によって、前期、後期に分類でき、前期タイプは価値が高くなっております。
明治4年の旧1円金貨の詳細
画像は明治4年(1871年)に発行された旧1円金貨です。明治4年5月10日公布の新貨条例に基づき鋳造、発行された硬貨となっており、詳細は下記の通りです。
旧1円金貨の詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
直径 | 13.51mm |
品位 | 金900/銅100 |
量目(重さ) | 1.67g |
発行枚数 | 1,841,288枚 |
旧一圓金貨は試作段階の明治3年銘は表が龍図でしたが、極印が不明瞭であったため、試作のみに終わり「一圓」の額面標記のみの図案に改められました(その後、明治4年銘として鋳造、明治5年に発行)。試作品(試鋳貨)は私が知る限り、市場に出回った事は無く、恐らく現存しないと思われます。
前期・後期の見分け方
明治4年の旧1円金貨では前期と後期で価値が大きく異なります。見分け方としては「一圓」の下にある星の位置が最も判りやすくなっており、前期では後期と比べエッジ(縁)に近い位置に星があります。
日本のカタログ価格は下記の通りで、前期の完全未使用については30万円を超えるカタログ価格が付けられています。
日本のカタログ価格
完全未使用 | 未使用 | 極美品 | |
---|---|---|---|
前期 | 37万円 | 26万円 | 18万円 |
後期 | 14万円 | 9万円 | 7万円 |
明治4年の旧1円金貨の買取価格・査定相場
下記は私が調べた明治4年の旧1円金貨の実勢価格(業者が販売し実際に市場で取引された値段)と買取相場です(実勢価格・買取相場は2022年に最新情報に更新しました)。
前期の買取相場
古銭詳細 | 実勢価格 | 買取相場 |
---|---|---|
財務省放出 美品A(完全未使用) | 400,000円 | 〜360,000円 |
PCGS MS63 | 256,000円 | 〜215,000円 |
財務省放出 美品B(極美品) | 132,000円 | 〜105,000円 |
財務省放出金貨のグレード(状態表記)はNGCやPCGSと比べると不正確となっており、美品でも完全未使用や未使用などの状態の事が多いです。そのため、この記事では( )内に私が鑑定した正しいグレード(状態)を表記しています。
後期の買取相場
古銭詳細 | 実勢価格 | 買取相場 |
---|---|---|
PCGS MS64 | 118,000円 | 〜94,000円 |
財務省放出 美品A(未使用) | 116,000円 | 〜92,000円 |
財務省放出 美品A(準未使用+) | 90,000円 | 〜71,000円 |
後期の金貨は買取価格の上限が10万円程度となっておりますが、前期の物については全般的に価値が高くなっており、保管状態が良ければ数十万円での買取(査定)も期待できます。今回の記事が古銭の売却や換金の参考になりましたら幸いです。