こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は箱館通宝(函館通宝)の価値と相場について記載して行きたいと思います。
函館通宝の価値と相場
箱館通宝(はこだてつうほう)は、江戸時代に鋳造された鉄銭で、安政3年(1856年)11月に蝦夷松前限り通用という条件で発行された地方貨幣です。
KM#20で素材は鉄、重量3.0〜3.7g程度となっており表面には「箱館通寳」、裏面には安政を意味する「安」の文字が鋳出されています。一般的には知られていませんが通用貨と母銭(KM#20a 素材は銅)が存在し、それぞれのカタログ価格は下記のようになっております。
古銭詳細 | 劣品 | 並品 | 美品 |
通用貨幣(鉄銭) | 1000円 | 1800円 | 3000円 |
母銭(銅銭) | 不明 | 10000円 | 17500円 |
実勢価格
実際に市場で取引される実勢価格は下記のようになっております。上記は母銭で状態は極美品程度、市場にて62000円で取引されました。
業者所在 | 古銭詳細 | 取引価格 |
東京都 | 母銭 極美品 | 62000円 |
愛知県 | 母銭 美品 | 25000円 |
兵庫県 | 通用貨 美品 | 3300円 |
広島県 | 通用貨 美品 | 2500円 |
和歌山県 | 母銭 美品 | 20000円 |
北海道 | 通用貨 極美品 | 14500円 |
箱館通宝まとめ
いかがだったでしょうか?鉄銭である通用貨は極美品以上の状態の場合、1万円以上の金額で取引される事がありますが美品以下の状態の場合、数千円の価値となっております。
母銭については価値が高く母銭の中でも上記のような試鋳銭(見本貨幣とも呼ばれ、発行前のテスト段階の貨幣、箱館通宝の上記は八角穿試鋳銭とも呼ばれる)では高額買取が期待できます。今回の記事が古銭の買取査定価格の参考になりましたら幸いです。