こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は二朱銀の相場と価値について書いて行きたいと思います。なお、一朱銀につきましてはこちらで書いています。
二朱銀
江戸期の二朱銀で主なものは安政二朱銀、新南鐐二朱銀、明和南鐐二朱銀があります。もっとも希少価値が高いのは安政6年に発行された安政二朱銀で極美品〜準未使用の状態の良いものでしたら1枚当たり10万円程度で買い取ってもらう事ができます。
安政二朱銀の価値
安政二朱銀です。C#15で前後に鋳造された天保二朱金(銀)、万延二朱金(銀)と比べるとデザインが大きく異なり、重量は13.62gと大きな古銭です。1859年の単年発行となっており、発行枚数は約70万枚と多いのですが状態の良い古銭の現存数が少ないためカタログ価格、市場価格は下記のように高額です。
取引日 | 古銭詳細 | カタログ価格 | 取引価格 |
2016年 | 極美品〜準未使用 | 1600USD(約18.5万円) | 18万円 |
2017年 | 極美品 | 1600USD(約18.5万円) | 17.5万円 |
2016年 | 美品〜極美品 | 1200USD(約14万円) | 14万円 |
買い取り価格は極美品で10万円程度、美品で7万円程度だと思いますがコレクターならともかく一般の家庭から極美品の安政二朱銀が出てくることは殆ど無いと思います。
明和南鐐二朱銀の価値
明和南鐐二朱銀(古南鐐二朱銀)です。C#13で重量は10.19g、発行枚数約4750万枚となっております。新南鐐二朱銀と比べると重量が重く大きさが大きいので重量を計ることで簡単に判別がつきます。カタログ価格、市場価格は下記のようになっており、安政二朱銀に比べると価格が落ちますがそれでも一枚数万円で取引されています。
取引日 | 古銭詳細 | カタログ価格 | 取引価格 |
2017年 | 極美品 | 325USD(約3.7万円) | 3.7万円 |
2016年 | 準未使用 | 不明 | 6.5万円 |
2015年 | 美品 | 275USD(約31000円) | 2.5万円 |
取引相場はカタログ価格とほぼ変わりませんが準未使用のグレード(状態)になると価格が跳ね上がります。買い取りは極美品で2万円程度でしょう!
新南鐐二朱銀の価値
文政の新南鐐二朱銀は今回取り上げる二朱銀の中で希少価値がもっとも低い銀貨です。C#13aで発行枚数は約6000万枚、重量7.53g、カタログ価格や市場価格は下記のようになっております。
取引日 | 古銭詳細 | カタログ価格 | 取引価格 |
2016年 | 極美品 | 175USD(約20000円) | 1.7万円 |
2017年 | 極美品 | 175USD(約20000円) | 1.6万円 |
2017年 | 美品 | 125USD(約14000円) | 0.9万円 |
買い取りの値段は極美品で0.5万円〜1万円程度だと思います。一枚当たりの買取値は他に比べると安いと思うかもしれませんが10枚あれば5万円程度になります!!
贋作(偽物)について
二朱銀についても、残念ながら贋作(偽物)やレプリカが多数出回っています。レプリカや贋作(偽物)との見分け方としては重量を計測する事が大切です。一般的に贋作の場合、重量が軽く0.5g以上の差がある場合は贋作の可能性が高いです(特に安政二朱銀は高価なので注意しましょう!)。