こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は正徳4年8月2日(1714年)に発行された享保小判金・佐渡小判金の価値について記載していきたいと思います。なお、画像につきましてはレプリカや贋作(偽物)の画像ではなく本物の画像を使用していますので真贋が気になる小判金を購入するときの参考にして頂けると幸いです。

享保小判金の価値

小判金小判金

享保小判金です。発行時期は1714年(正徳4年)との説が一般的ですが正徳5年、享保元年との説もあります。FR#12で重量は17.78g、金の品位は0.861となっており発行枚数、カタログ価格は下記の通りです。

発行枚数 並品 美品 極美品
8,280,000枚 約30万円 約36万円 約47万円

デザインとしては表面には鏨(たがね)による茣蓙目が刻まれ、上下に桐紋を囲む扇枠、中央上部に「壹两」下部に「光次(花押)」の極印、裏面は中央に花押、下部の左端に小判師の験極印、さらに吹所の験極印が打印されています。

実勢価格(市場価格)

享保小判も他の江戸期の小判同様に贋作(偽物)やレプリカが数多く存在するため真贋がはっきりした本物の取引のみ掲載させていただきます。取引価格はカタログ価格より高額で人気の高さが伺えます。

業者所在 古銭状態 取引価格
東京都 極美品 62.1万円
大阪府 極美品 61.9万円
米国 極美品 約42万円
神奈川県 極美品 58万円

佐渡小判金の価値

佐渡小判金佐渡小判金

享保小判金の中でも佐渡の金座で鋳造されたものは佐渡小判(佐字小判)と呼ばれています。佐渡小判金は小判師の験極印、さらに吹所の験極印の組み合わせが「筋・神」「利・神」「高・神」「又・神」となっており、希少価値が高く国内、海外で高額で取引されています。

佐渡小判金のカタログ価格と実勢価格

佐渡小判金のカタログ価格は下記の通りです。実勢価格についてもカタログ価格同様に高額で本物ならば200万円〜の金額で取引されます。なお、2011年と少し古いデータですが米国にて準未使用の品が約400万円で取引されており、現在ではもう少し高額で取引される可能性があります。

並品 美品 極美品
約200万円 約250万円 約360万円

まとめ

享保小判金の中でも佐渡で鋳造されたものは希少性が高く人気があります。佐渡以外の一般的な享保小判金でも買取価格は数十万円になりますので価値が気になる古銭がありましたら査定してもらうと良いでしょう!今回の記事が古銭の買取査定価格の参考になりましたら幸いです。