こんにちは「古銭の買取売却査定ナビ」です。今回は中華民国十年九月 記念幣 徐世昌 壹圓銀貨の価値について記載していきたいと思います。この銀貨は中華民国10年(1921年)に発行されたもので中華民国時代を代表する銀貨の一つとなっております。
デザイン性も高く、単年発行、さらに発行枚数も少ないため希少価値があり状態の良いものは100万円前後の金額で市場にて取引されています。
中華民国十年九月 記念幣 徐世昌 壹圓銀貨
1921年(中華民国10年)に発行された一円(ONE DOLLAR)銀貨です。KM#676で重量は26.5g、直径39mmとなっており表面には徐世昌、裏面には「中華民国十年九月」「仁寿同登」と書かれています。この銀貨は2つのタイプが存在し裏面に下記のように「中華民国十年九月」「仁寿同登」「記念幣」と書かれたタイプも存在します(さらにエッジが平滑縁とギザ縁のタイプが存在します。エッジについては「中華民国三年袁世凱1円壹圓銀貨」で記載しています)。
カタログ価格
カタログ価格は「中華帝国 洪憲紀元 袁世凱 壹圓銀貨」「中華民国 開国記念幣 黎元洪壹圓銀貨」などと同様に高額で下記のようになっております。
古銭詳細 | 極美品 | 未使用 |
「記念幣」有りのタイプ | 約275,000円 | 約500,000円 |
「記念幣」無しのタイプ | 約300,000円 | 約650,000円 |
市場(実勢)価格
実際に市場で取引される実勢価格については売買データが少ないことと贋作(偽物)の取引も存在するため正確な数字はわかりにくいです。下記は本物の取引で2014年に取引されたものですが80万円弱の金額で取引されています。
業者所在 | 古銭状態 | 取引価格 |
東京都 | 準未使用〜未使用 | 770,000円 |
贋作について
中国の古銭についてはカナリの確率で贋作が存在します。最近作られた贋作(偽物)については無価値となりますが、当時作成された贋作については骨董としての価値もあるため数万円などの金額で取引されることもあります。
真贋(本物か偽物)の見極めについては他の記事でも紹介しましたが重量を計測することです。本物の重量は26.5gとなっており0.5g異なるようならば贋作の可能性が高いと言えます。
まとめ
いかがだったでしょうか?中華民国のこの時代は記念貨幣が多数発行されており、どれも単年発行だったため希少価値が高く、本物ならば高額買取が期待できます!今回の記事が古銭の買取査定価格の参考になりましたら幸いです。