満州国貨幣 5分硬貨の価値と買取価格

こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は満州国で発行された5分白銅貨、旧5分アルミ貨、新5分アルミ貨、5分マグネサイト貨の価値と買取価格について記載して行きたいと思います。

大満州国5分白銅貨の買取価格

画像は康徳四年の大満洲國五分白銅貨です。旧1角白銅貨と同様に大同2年(1933年)から康徳6年(1939年)にかけて製造されました。

量目は3.5gで図案は旧1角白銅貨と同様です。特年は存在せず、どの年号銘だとしても実勢価格は2000円以下が相場となっております。

未使用の買取相場

大満州国 旧5分アルミ貨の買取価格

画像は康徳十年銘の旧5分アルミ貨です。先ほどの5分白銅貨と額面は同一ですが量目は1.3gと軽くなりました。

康徳7年(1940年)から康徳10年(1943年)にかけて製造されましたが特年は存在せず、業者による買取価格は数円から数百円程度が相場です。

未使用の買取相場

満州帝国 新5分アルミ貨の買取価格

画像は康徳十一年銘の満洲帝國五分アルミ貨です。この硬貨は康徳10年から康徳11年まで製造され最大の特徴としては大満州国から満州帝国に硬貨の文字が変更となった点が挙げられます(1角でも康徳10年後半の新1角アルミ貨では満州帝国となっています)。

また、戦争により物資が不足していた当時の大日本帝国や満州帝国は硬貨の量目を大幅に下げてており、この新5分アルミ貨では量目は0.75gまで軽くなりました。

歴史的には面白いコインですが、価値はそれほど高く無く、私が調べた限りでは業者による買取価格は千円以下が相場の上限となっております。

未使用の買取相場

満州帝国5分マグネサイト貨の買取価格

画像は康徳十二年の5分マグネサイト貨です。このマグネサイト貨は康徳11年から康徳12年にかけて製造されましたが、康徳12年(昭和20年)は敗戦の年という事もあり、通年製造は行われず、発行枚数や現存数が少ないため価値が高いです。

また、素材がマグネサイトのため、痛みやすく未使用や準未使用などの状態の良いものは見たことがありません。市場に出回るものは極美品程度が上限ですが、康徳12年銘は珍しいため買取価格が高くなっています。

極美品の買取相場

5分マグネサイト貨の詳細

康徳12年の5分マグネサイト貨のカタログ価格は国内のカタログでは掲載されていませんが、米国のカタログでは掲載されています。米国のカタログでは上記のようにVF(美品)で225USD(約2.5万円)となっており、価値が高いことが伺えます。

満州国貨幣 5分硬貨まとめ

いかがだったでしょうか？マグネサイト貨については珍しい硬貨という事もあり、終戦60周年記念として貨幣セットが販売されています。

満州の5分硬貨は価値が高いものは少ないですが、状態が良く、数量があれば高価買取も期待できるでしょう！今回の記事が古銭の売却や換金の参考になりましたら幸いです。