こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は日本の在外貨幣の一つである朝鮮一両(YANG)銀貨の価値と買取価格について記載して行きたいと思います。朝鮮の1両銀貨は「開国五百一年(明治25年、1892年)」「開国五百二年(明治26年、1893年)」「光武二年(明治31年、1898年)」に発行されました。
大朝鮮 開国五百一年 1両銀貨の価値と相場
1892年に朝鮮で発行された1両硬貨です(上記画像の状態は並品〜美品)。KM#1112、重量5.2g、銀品位0.800となっており表面には龍(双竜)、裏面には額面が描かれています。
カタログ種類 | 美品 | 極美品 | 未使用 |
---|---|---|---|
米国カタログ | 1万円 | 2万円 | 4.5万円 |
日本カタログ | 1.5万円 | — | 5万円 |
カタログ価格は上記のようになっており、国内カタログと米国カタログの価格差は大きくありません。実勢価格(実際に市場で取引される価格)は未使用+が5〜7万円で取引されており、カタログ価格とほぼ同じ額ですが完全未使用になると希少性が上がり10万円以上で取引されることが一般的です。
朝鮮 開国五百二年 1両銀貨の価値と相場
1893年に発行された朝鮮の1両硬貨です(上記画像の状態は準未使用)。KM#1113、重量5.2g、銀品位0.800、表面の文言が「大朝鮮」から「朝鮮」に変更されておりカタログ価格は下記の通りです。
カタログ種類 | 美品 | 極美品 | 未使用 |
---|---|---|---|
米国カタログ | 0.85万円 | 1.75万円 | 4万円 |
日本カタログ | 1.5万円 | — | 5万円 |
実勢価格は2015年に準未使用+が3万円で取引されており、こちらもカタログ価格が相場の参考になります。
大韓 光武二年 1両銀貨の価値と相場
1898年に発行された大韓の1両硬貨です。KM#1119、重量5.2g、銀品位0.800、表面の「YANG」の文字の間隔が「広いタイプ」と「狭いタイプ」の2種類が存在しますが価値に大きな違いはありません。また国名表記が「朝鮮」から「大韓」へ変更となりました。
カタログ種類 | 美品 | 極美品 | 未使用 |
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米国カタログ | 1.6万円 | 2.75万円 | 5万円 |
日本カタログ | 2万円 | — | 5万円 |
カタログ価格は上記の通りで実勢価格や希少性は他の1両銀貨とほとんど変わりません。完全未使用になると希少性が上がり10万円〜20万円程度の値で取引されます。
まとめ
いかがだったでしょうか?朝鮮の古銭では高額額面を中心に贋作(偽物)が多数存在します。1両は高額額面ではありませんがやはり贋作が存在し、偽物では重量が軽い場合が殆どです。今回の記事が古銭の買取査定価格やコレクションの参考になりましたら幸いです。