こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は米国において1873年〜1885年に発行されたトレードダラー銀貨と10セント銀貨の価値や相場について記載して行きたいと思います。
米国のトレードダラー銀貨の価値
1873年〜1885年にかけて発行された米国トレードダラー銀貨(1ドル銀貨)です。
トレードダラーは1870年代、中国との貿易を決済する際、一定品位の大型銀貨が大量に必要とされた為、造られた銀貨です。これ以前はメキシコの8レアル銀貨がもっぱらこの目的に使用されていましたが日本、米国、英国などでは次第に独自のものが発行されるようになりました。
米国においては1873年〜1885年にかけて発行がされましたが1879年以降の発行はプルーフ貨であり発行枚数は極めて少なく実用としては殆ど使われなかったとされています。
カタログ価格はミントステイトのMS65で安いものですと7500USD(90万円)高いものだと122000USD(1460万円)と約15倍程度の価格差がありますがモルガンダラー程の価格差はありません。
実勢価格(実際に市場で取引される値段)としては例えば1874年に発行された米国トレードダラー銀貨はNGC鑑定済みMS61で2011年に10万円強で取引されています。カタログ価格がMS60で1150USD(14万円弱)なのでカタログ価格より若干安い価格での取引となっているようです(古いデータですので正確性は乏しいかもしれません)。
米国のダイム銀貨の価値と相場
米国のダイム銀貨は10セント銀貨の通称で1792年と1794年の法案で定められ、1796年に発行が行われました。1796年〜1807年まではドレイプト・バストタイプの銀貨が発行され総じて最も希少性がありカタログ価格、実勢価格共に高額となっています。
続いては1809年〜1837年にかけてリバティキャップタイプ、1837年〜1891年には女神坐像タイプが発行され、1892年〜1916年にはバーバータイプが銀貨として発行されています。
19世紀(1800年代)前半のタイプは重量が2.7gとなっていますがその後、19世紀中期になると2.67〜2.49g、後期になると2.5gで安定して行きます。
ドレイプト・バストタイプタイプや1894年のダイム銀貨などには大変希少な物があり、カタログ価格もMS60で約50000USD(600万円強)と高額なものがあり、小型の銀貨ですが実勢価格として1000万円を超える金額で売買される物もあります。
今回紹介したどちらのアンティークコインも状態が良ければ高額買取が期待できます。今回の記事が古銭の買取査定価格の参考になりましたら幸いです。