こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は19世紀(西暦1801年から西暦1900年)のアメリカ イーグル10ドル金貨について見て行きたいと思います。19世紀のアメリカではリバティキャップタイプコロネットヘッドタイプの2種類の金貨が発行されています。

リバティキャップタイプ10ドル イーグル金貨

リバティキャップ10ドル金貨

リバティ キャップタイプの10ドル金貨です。リバティキャップとは1790年代から発行された、1セント銅貨、ハーフセント銅貨、10ドル(イーグル)金貨、ハーフイーグル金貨などで採用された図案で、帽子を冠った自由の女神が描かれています。

上記タイプは19世紀では1801年、1802年、1803年、1804年に発行され、発行枚数は3757枚〜44344枚となっています。カタログ価格もMS60で37,500USD〜400,000USD(450万円〜4800万円)と高額でなかなか手が出るアンティークコインではありません。

2008年の段階で1801年のリバティキャップ10ドル金貨(カタログ価格MS60で37500USD)が海外オークションで取引されており、その時はAU55(準未使用)のコインが32500USDで取引されました。約10年前の価格ですので現在では1.1〜2倍程度の値がついても不思議ではありません。

発行枚数が少なく希少なコインなので、オークションに出る事も少ないですが、国内海外などのオークションに出る事があったら取り上げてみたいと思います。

コロネット タイプ 10ドル イーグル金貨

コロネット ヘッド10ドル金貨

コロネット ヘッドタイプは19世紀では1838年〜1900年まで発行されました。20世紀では1901年〜1907年まで発行されかなり長期にわたり採用されたデザインです。頭飾をした自由の女神が描かれており、こちらも人気の高いデザインとなっています。

3タイプに分かれますが、大きなデザインを分けると鷲の上に銘文”IN GOD WE TRUST”があるタイプと無いタイプに分ける事も出来ます。

10ドル金貨

(IN GOD WE TRUSTの銘文があるタイプ)

初期のタイプは1838年から1839年まで発行され、カタログ価格はMS60で28500USD〜と高額になっており、大変希少なアンティークコインです。

次のタイプは1839年から1866年まで発行されました。初期に比べ年号の表記場所などが異なるタイプとなっており、カタログ価格はMS60で3450USD〜です。

そして、1866年からのタイプではIN GOD WE TRUSTの銘文が鷲の上に書かれたものが発行されています。カタログ価格はMS60で1000USD程度〜と最も安くなっていますが、業者による買取価格は最低でも5万円は期待できるでしょう!

アメリカの古銭では上記のように年号銘によって価値が大きく異なることが知られています。また、状態によって価値が異なることも多く、未使用と完全未使用の価格差が数倍なんて事もあります。今回の記事が古銭の買取査定価格の参考になりましたら幸いです。