こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は19世紀(西暦1801年から西暦1900年)のアメリカ ダブルイーグル20ドル金貨の価値と相場について記載して行きたいと思います。現在、アメリカでは一億円以上の価値のあるアンティークコインが50種程度存在し、業者による買取の場合も高額査定が期待できます。

19世紀アメリカ20ドル金貨

リバティヘッド金貨

19世紀に発行されたリバティヘッドタイプのダブルイーグル20ドル金貨です。リバティヘッドタイプとは米国において19世紀末から20世紀初期にかけて発行された自由の女神の頭部を描いたタイプのアンティークコインの事です。ジェイムズ ロングエーカーがデザインした自由の女神像は大変美しく今日でも人気の高いコインとなっています。

ジェイムズ・ロングエーカー

ジェイムズ ロングエーカーとは

ジェイムズ ロングエーカーとは1844年からその死の時までアメリカ合衆国造幣局の第4代彫師主任でした。1859年に流通し始めたインディアンや1セント貨をデザインしたことで良く知られており、他にも19世紀半ばに流通した盾文様ニッケル・5セント貨や、飛ぶ鷲文様・1セント貨などのデザインを担当しました。

20ドル金貨はジェイムズ ロングエーカー就任後の1850年〜発行が行われています。米国のコインらしくバラエティは乏しいですが銘文、単位の表記など微妙なデザインの違いがあります。

カタログ価格はMS63で安いものだと(1897年S)1450USD、高いものだと(1886年)140000USDと年号だけが違うコインでも100倍近くの価格差があり、実勢価格についても100倍程度の価格差がつく事は良くある事です。

ヨーロッパのコインと異なりコレクションとしては年号別に集める方が多いですが、非常に高額な年度が多く、年代一気貫通のダブルイーグル金貨コレクションはまだ見た事がありません。さらにダブルイーグル金貨については複数年でプルーフ金貨が発行されており、こちらは更に希少な存在となっています。

リバティヘッド20ドル プルーフ金貨

プルーフ金貨

20ドルリバティヘッドのプルーフ金貨は1880年からは毎年発行されましたが、150万人とも200万人とも言われている米国のコインコレクターの多さから市場に出てくる事は殆どありません。カタログ価格は非常に高額でPF65で200000USD(2400万円)程度とされています。

米国の古銭まとめ

米国のアンティークコインは希少なものも多く、中には数千万の価値があるものも存在します。業者による買取の場合、地方の小さな骨董店よりも全国展開している買取業者の方が海外販路を含め多数の売却先を持っているため高額買取してくれる傾向があります。今回の記事が米国古銭の買取査定価格の参考になりましたら幸いです。