こんにちは古銭の森です。今回は極楽鳥5マルク銀貨の価値と買取相場について書いていきたいと思います。
ニューギニアのマルク貨は1894年から1911年までドイツの植民地だったニューギニアの法定通貨です。大変美しいデザインのコインで表面には極楽鳥、裏面には額面とパーム(ギニアアブラヤシ)の輪が描かれています。
ドイツ領ニューギニア極楽鳥5マルク銀貨
画像は1894年ドイツ領ニューギニアの5マルク銀貨です。極楽鳥のアンティークコインの中で最大の大きさの硬貨で人気があります。
ミントマークはA(ベルリン)、KM#7、重量27.778g、発酵枚数19000枚となっており10マルク金貨や20マルク金貨に比べると発行枚数が格段に多く比較的手に入れやすいコインと言えます。
カタログ価格はVF (美品)で850USD、XF(極美品)で1250USD、UNC(未使用)で2500USDとなっており、プルーフは5000USDです。プルーフでは美しいトーンが入るものもあり、トーンの美しさによって同一グレード(例えばPR63とPR63)だとしても市場価格に大きな開きがあります。
美品 | 極美品 | 未使用 | プルーフ |
---|---|---|---|
850USD | 1250USD | 2500USD | 5000USD |
極楽鳥5マルク銀貨の価値と買取相場
1894年極楽鳥5マルク銀貨は希少なアンティークコインですが人気も高いため国内でも数多くの取引実績があります。ハイグレード品としてはNGC鑑定済みMS65(完全未使用)のコインが2014年10月に82.2万円で取引されています。
また、少し古いデータとなりますが2012年7月にはPCGS鑑定済みMS63のコインが36万円で取引されており、お買い得な価格帯での売買だったように感じます。
海外市場ではプルーフの取引もあり2016年にPCGS鑑定済みPR66のコインが37600USD(約430万円)で取引されるなど高価格での取引が散見されます。
ミントステイトとしては2017年1月にMS64が5000USD(約60万円)で取引されており、輸入消費税、送料などを加味して考えると海外で手に入れた方が高い場合も数多くあるように感じます。
業者による買取価格は上記の取引価格の8割〜9割程度が相場となっています。特にプルーフは希少性・人気共に高くなっており、数百万円での買取が期待できます。
極楽鳥5マルク銀貨まとめ
いかがだったでしょうか?極楽鳥銀貨についても金貨同様にハイグレード品は市場に出回ることが少ないため価値が高いです。今回の記事が極楽鳥銀貨コレクションや古銭売却の参考になりましたら幸いです。