こんにちは古銭の森です。今回は1857年〜1870年にかけて発行されたオーストラリア ヴィクトリアのソブリン金貨について見て行きたいと思います。
オーストラリアのコイン史
オーストラリア大陸は1770年にキャプテンクックによって発見されて以来、英国の領土となり、1788年に最初の移民が行われました。
本格的な貨幣製造は1856年のシドニー造幣所が開かれてからです。その後、英国国王の肖像が描かれたコインが発行されており、2ポンド金貨(発行枚数11枚)、5ポンド金貨(発行枚数3枚)もプルーフ貨として発行されたとされています。
これらのオーストラリア ヴィクトリアのポンド金貨(プルーフ)は今日では最も手に入りにくいヴィクトリア金貨の一つとされています。
1857年〜1870年シドニーのヴィクトリア金貨
画像は1857年から1870年にかけて発行されてたシドニーのヴィクトリア ソブリン金貨です。
英国のソブリン金貨には無いデザインとなっており、人気があります。米国のコインのように発行年号によってカタログ価格、実勢価格が大きく異なる事に特徴があります。
カタログ価格はUNC(MS60程度)で高いもので30,000USD(360万円)安いものでも1,800USD(22万円程度)となっており、約8gという金貨としては高額の部類に入ると思います。
実勢価格はカタログ価格と比例するようになっており、1870年のMS63(カタログ価格1800USD=22万円程度)のコインが2013年に31万円程で取引が行われています。
グレードの高いコインは少なく、MSのグレードがつく事で値段が跳ね上がります。また、プルーフの発行が1866年と1870年にあるとされていますが、市場における実際の取引は確認できませんでした。
オーストラリアのヴィクトリア プルーフ金貨は大変希少で本国英国のものよりも希少性が高いものが多いです。プルーフ貨は世界の市場を見渡しても出てくる事は殆どありません。
出てくる事がありましたらピックアップして行きたいと思います。今回の記事がヴィクトリアコインコレクションの参考になりましたら幸いです。