ブラジル20000レイス金貨の価値と買取相場

こんにちは古銭の森です。今回はブラジル金貨の代表作でもある、ブラジル20000レイス金貨について書いていきたいと思います。

ペルーの100ソル金貨と同様に南米を代表する人気のアンティークコインとなっております。

ブラジル20000レイス金貨

2万レイス金貨

画像は1724年、1725年、1726年、1727年に発行されたブラジル20000レイス金貨です。 KM#117で重量は53.78gの超大型金貨です。

ポルトガル王ジョアン5世の在位期間中に発行された金貨でミントマークはM(ポルトガルのリスボン)、ブラジルの貨幣製造は当初はポルトガル本土で作られましたが、次第にリオ・デ・ジャネイロ(ミントマークR)、サンパウロそしてミナスの造幣局で製造するなど現地化が進められます。

表面を飾るのは旧ポルトガルの紋章、裏面は十字架を取り巻くように4つのMが配置されています。このMは“Minas Gerais”(ミナス ジェライス)という、かつてブラジルきっての金鉱山があった州の頭文字に由来しています。

個人的にはそこまで好きなデザインではありませんがカタログ価格は下記のように高額で国際市場、国内市場でも高額で売買が行われています。

年号 発行枚数 XF(極美品) UNC(未使用)
1724年 不明 7000USD 不明
1725年 不明 3500USD 6500USD(約75万円)
1726年 不明 3500USD 6500USD(約75万円)
1727年 不明 4000USD 不明

ブラジル20000レイス金貨の価値と買取相場

2万レイス金貨は現存数が少ない大変希少な金貨ですが国内、海外にて下記のような金額で売買されています。

取引日 取引場所 コイン詳細 取引価格
2014年 日本 1725年 NGC MS63(未使用) 200万円
2014年 日本 1726年 NGC MS64(未使用) 210万円
2016年 日本 1725年 NGC AU53(準未使用) 103万円
2017年 米国 1724年 NGC AU58(準未使用) 14100USD(約162万円)

日本、海外ともにカタログ価格に比べると高額で取引されており、その中でも1724年のものは希少で市場に出てくることも少ないです。

また、業者による買取価格は市場での取引価格の8割〜9割程度となっており、準未使用以上の状態のものならば100万円を超えるような高価買取も期待できます。

今回の記事がアンティークコイン投資やコイン・古銭売却の参考になりましたら幸いです。