こんにちは古銭の森です。今回は英領ジャージーのビクトリアシリング プルーフ貨の価値について書いて行きたいと思います。
英領ジャージーのコイン発行について
ジャージー島はフランス沿岸にある英領の島で、1813年からポンドスターリング制で独自のコインを発行していました。
ジャージーの貨幣制度の特徴としては、シリングが貨幣単位であり、当初は1ペニーは1/13シリングと表示されました。
コインのデザインとしては表面にビクトリア女王の肖像、裏面に3頭のラインを描いた盾というのが殆どのコインに採用されシンプルですが非常に美しいデザインのコインとなっています。
英領ジャージーのビクトリア プルーフ貨
ジャージーのビクトリアコインは銅貨と青銅貨に大きく分ける事が出来ます。プルーフ貨も加味しますと1865年までは基本的には銅貨、1866年移行は青銅貨で発行されており、本国(英国)と同様、時代が経つにつれて青銅貨へ置き換わって行く姿が見て取れます。
ジャージーのプルーフ貨はミントステイトに比べると近年では遥かに高額で取引されており、特にブルートーンの入ったプルーフ貨は世界的にも人気が高いです。
KM#1〜8までのシリング貨(1/52シリング〜1/12シリング)で発行があります。何点かピックアップし価格などについて書いて行きたいと思います。
ジャージー ビクトリア 1/52 シリング貨 プルーフ
1841年に発行された英国領(イギリス領)ジャージー 1/52シリング貨 プルーフです。非常に美しいブルートーンが入っていますね!
KM#1でプルーフは1841年と1861年に発行されています。カタログ価格は1841年が900USD、1861年が950USDとなってます。
実勢価格は手数料など込みで2000USD(24万円)程となっており国内で手に入れようと考えた場合、30万円前後になると思います。
5、6年前に比べるとブルートーン、レッドトーンの美しいプルーフ貨は値上がりが著しい様に感じます。
ジャージー ビクトリア 1/26 シリング貨 プルーフ
1861年に発行された英国領(イギリス領)ジャージー 1/26 シリング貨 プルーフです。非常に美しいレッドトーンが入っています。
KM#2でプルーフは1841年、1858年、1861年に発行があります。カタログ価格は775USDとなっており、現在ですと約1500USD程度で取引がされると思います。
2009年と古いデータではカタログ価格と殆ど変わらない、600USD程で取引が行われており先ほどの1/52シリング等も加味して考えると値上がりした事が伺えます。
英領ジャージーのビクトリアのプルーフ貨まとめ
ジャージーのビクトリア(ヴィクトリア)プルーフ シリング貨は国内では殆ど出回る事がありません。特にヤングヘッド肖像の銅貨(1865年以前発行)のプルーフは大変人気があります。
今回の記事がヴィクトリアのコインコレクションの参考になりましたら幸いです。