「実家の蔵から旭日竜5銭硬貨が沢山出てきたんだけど価値はどれくらいだろう?」と言った疑問にお応えする為、今回は旭日竜5銭銀貨(旭日龍5銭銀貨)の価値と買取相場について記載していきたいと思います。
旭日竜5銭は直径16mm程度の小さな硬貨ですが、価値が高く、状態が良ければ高価買取が期待できます。
明治の旭日竜5銭銀貨幣の詳細
画像は明治3年から明治4年(1870年〜1871年)にかけて発行された旭日竜5銭硬貨(旭日龍5銭硬貨)です。表面には竜(dragon)、裏面には旭日(rising)が描かれており、古銭の詳細は下記のようになっております。
硬貨の発行枚数
項目 | 詳細 |
製造枚数 | 1,502,156枚 |
供試貨幣 | 684枚 |
発行枚数 | 1,501,472枚 |
旭日竜5銭銀貨の詳細
項目 | 詳細 |
直径 | 16.15mm |
品位 | 銀800/銅200 |
量目(重量) | 1.25g |
製造期間 | 明治3年11月27日〜明治5年2月 |
エッジ | 通常はギザが入っているが、明治3年銘の5銭硬貨には製造上の理由により、一部ギザがないものが存在する |
その他特徴 | 明治3年銘には「明瞭鱗((deep scales))の龍」と「不明瞭鱗(shallow scales)の龍」が存在する。 |
日本のカタログ価格
年号銘 | 完全未使用 |
明治3年(不明瞭鱗) | 150,000円 |
明治3年(明瞭鱗) | 300,000円 |
明治4年(明瞭鱗) | 230,000円 |
年号銘 | 未使用 |
明治3年(不明瞭鱗) | 100,000円 |
明治3年(明瞭鱗) | 200,000円 |
明治4年(明瞭鱗) | 150,000円 |
年号銘 | 極美品 |
明治3年(不明瞭鱗) | 50,000円 |
明治3年(明瞭鱗) | 130,000円 |
明治4年(明瞭鱗) | 80,000円 |
年号銘 | 美品 |
明治3年(不明瞭鱗) | 35,000円 |
明治3年(明瞭鱗) | 100,000円 |
明治4年(明瞭鱗) | 60,000円 |
明瞭鱗と不明瞭鱗の画像
明瞭ウロコと不明瞭ウロコは見慣れてくればすぐに判断できますが、古銭の収集を始めたばかりの場合は判別が難しいです。
下記はどちらも未使用〜完全未使用状態の明治3年銘5銭硬貨ですが、龍の鱗の明瞭度がカナリ異なります。
龍の画像 | 説明 |
明治3年銘の不明瞭鱗(ウロコ)の旭日竜5銭銀貨です。明瞭鱗と比べると龍の鱗の輪郭がハッキリ判別しにくいです。
明瞭鱗と比べると価値は低くなっており、業者の査定価格も低いことが一般的です。 |
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こちらは明瞭鱗(ウロコ)の旭日竜5銭銀貨です。不明瞭ウロコと比べると明らかに鱗の形状がハッキリしています。
不明瞭鱗と比べると価値は高くなっており、業者の査定価格も高いことが一般的です。 |
旭日竜5銭銀貨幣の査定相場・買取価格
私が調べた旭日竜5銭硬貨の実勢価格(業者が販売し中古品市場で実際に取引された価格)や買取相場は下記のようになっております。
完全未使用を超える状態の品(PCGSやNGCのMS66以上)についてはプレミアムの価値が高い為、カタログ価格を超える水準での取引が期待できますが、未使用以下についてはカタログ価格の半値以下での取引が一般的となっております。
古銭詳細 | 実勢価格 | 買取相場 |
明治3年 不明瞭鱗 完全未使用++ | 20.7万円 | 〜18.5万円 |
明治4年 未使用 | 7.9万円 | 〜6.3万円 |
明治3年 明瞭鱗 準未使用 | 5.7万円 | 〜4.5万円 |
明治3年 不明瞭鱗 未使用+ | 5.2万円 | 〜4.1万円 |
明治3年 不明瞭鱗 極美品+ | 1.6万円 | 〜1.1万円 |
明治3年 不明瞭鱗 美品 | 1万円 | 〜0.7万円 |
旭日竜5銭銀貨幣まとめ
いかがだったでしょうか?旭日竜5銭硬貨は上記のような金額で取引が行われています。完全未使用を超えるような状態(PCGSやNGCのMS66以上)のものについては現存数が少ない為、カタログ価格を超えるような査定も期待できます。
一方、未使用以下の状態のものについては現存数が比較的多い為、カタログ価格よりも安価での取引が一般的となっております。今回の記事が古銭の売却や換金の参考になりましたら幸いです。