「明治3年の竜が描かれた10銭硬貨があるんだけど価値はどれくらいかなぁ?」と言った疑問にお答えするため、今回は明治3年に発行された旭日竜10銭銀貨(十銭硬貨)の価値と買取相場について記載していきたいと思います。
この古銭では前期と後期で竜の鱗の形状が異なることが知られています。また、非常に珍しいプルーフコインやエラーコインが発見されており、買取価格が高くなっています。
旭日竜10銭銀貨(十銭硬貨)の詳細
画像は明治3年に発行された旭日竜10銭銀貨(旭日龍十銭硬貨)です。表面には「竜(龍)」裏面には「旭日」が描かれており、詳細は下記の通りです。
旭日竜10銭銀貨の詳細
項目 | 詳細 |
直径 | 17.57mm |
品位 | 銀800/銅200 |
量目(重さ) | 2.5g |
製造期間 | 明治3年11月27日〜明治5年 |
製造枚数 | 6,105,535枚 |
供試貨幣 | 2,861枚 |
発行枚数 | 6,102,674枚 |
年号銘 | 明治3年銘のみ |
日本のカタログ価格
古銭詳細 | 完全未使用 |
不明瞭ウロコ | 40,000円 |
明瞭ウロコ | 60,000円 |
古銭詳細 | 未使用 |
不明瞭ウロコ | 30,000円 |
明瞭ウロコ | 40,000円 |
古銭詳細 | 極美品 |
不明瞭ウロコ | 9,000円 |
明瞭ウロコ | 16,000円 |
古銭詳細 | 美品 |
不明瞭ウロコ | 4,000円 |
明瞭ウロコ | 8,000円 |
不明瞭鱗と明瞭鱗の画像
画像は明治3年銘の旭日竜10銭銀貨の明瞭鱗と不明瞭鱗の画像です。どちらも未使用〜完全未使用の状態の古銭ですが竜の鱗の彫りの深さが異なっています。
価値は明瞭鱗の方が高くなっており、状態が良ければ数万円での買取(査定)も期待できます。
旭日竜10銭銀貨の査定価格・買取相場
下記は私が調べた旭日竜10銭銀貨(十銭硬貨)の実勢価格(業者が販売し実際に市場で取引された値段)と買取相場です。
古銭詳細 | 実勢価格 | 買取相場 |
NGC PF67 | 12,925USD(約140万円) | 〜125万円 |
影打ちエラー 準未使用 | 100万円 | 〜85万円 |
明瞭鱗 PCGS MS65 | 31,000円 | 〜22,000円 |
明瞭鱗 極美品 | 4,500円 | 〜2,200円 |
不明瞭鱗 NGC MS64+ | 15,000円 | 〜10,500円 |
不明瞭鱗 極美品 | 2500円 | 〜1,000円 |
この古銭では非常に珍しい「プルーフコイン(NGC PF67)」と「影打ち(陰打ち)エラー」が見つかっています。どちらも価値が非常に高くなっており状態が良ければ100万円前後での買取も期待できます。
通常銭(エラー銭やプルーフ以外)については完全未使用(PCGSやNGCのMS65以上)だと価値は高いですが、極美品以下の状態のものについては現存数が多いため価値は低く、業者による査定価格は高くても数千円程度となっています。
旭日竜10銭銀貨(十銭硬貨)まとめ
いかがだったでしょうか明治三年に発行された旭日竜10銭銀貨(十銭硬貨)の詳細は上記のようになっております。
状態の悪いものの価値はそれほど高くありませんが、状態の良いものやエラーコイン、プルーフコインについては価値が非常に高くなっております。今回の記事が古銭の売却や換金の参考になりましたら幸いです。