「明治三年の竜が描かれた20銭硬貨があるんだけど価値はどれくらいかなぁ?」と言った疑問にお答えするため、今回は明治3年から明治4年にかけて発行された旭日竜20銭銀貨(旭日龍二十銭硬貨)の買取相場や査定価格について記載していきたいと思います。
この古銭では通常のもの(通常銭)以外にエラーコインやプルーフが存在し、価値が非常に高くなっております。
旭日竜20銭銀貨(旭日龍二十銭硬貨)の詳細
画像は明治3年から明治4年(1870年〜1871年)にかけて発行された旭日竜20銭銀貨(旭日龍二十銭硬貨)です。表面には「竜(龍)」裏面には「旭日」が描かれており、詳細は下記のようになっております。
旭日竜20銭銀貨の詳細
項目 | 詳細 |
直径 | 24mm |
品位 | 銀800/銅200 |
量目(重量) | 5.00g |
製造期間 | 明治3年11月27日〜明治5年 |
製造枚数 | 4,314,946枚 |
供試貨幣 | 1,931枚 |
発行枚数 | 4,313,015枚 |
日本のカタログ価格
年号銘 | 完全未使用 |
明治3年 | 40,000円 |
明治3年(明瞭ウロコ) | 60,000円 |
明治4年 | 33,000円 |
明治4年(失銭) | 70,000円 |
年号銘 | 未使用 |
明治3年 | 25,000円 |
明治3年(明瞭ウロコ) | 40,000円 |
明治4年 | 23,000円 |
明治4年(失銭) | 60,000円 |
年号銘 | 極美品 |
明治3年 | 8,000円 |
明治3年(明瞭ウロコ) | 20,000円 |
明治4年 | 7,000円 |
明治4年(失銭) | 35,000円 |
年号銘 | 美品 |
明治3年(不明瞭鱗) | 4,000円 |
明治3年(明瞭鱗) | 10,000円 |
明治4年(正銭) | 4,000円 |
明治4年(失銭) | 20,000円 |
米国のカタログ価格
米国のカタログでは左(スマホの場合上記)のように紹介されています(価格はUSD表記)。
Deep scalesは明瞭鱗、Shallow scalesは不明瞭鱗の事です。また、"Sen" incompleteとは欠銭の事です。
日本のカタログ価格と比べると若干低い価格となっております。
明瞭鱗・不明瞭鱗・正銭・欠銭の画像
上記は全て未使用以上の状態の20銭銀貨の画像を採用しています。欠銭については痕跡が残るものの方が価値が低くなっており、画像はどちらかというと半欠銭の状態と言えます。
最も価値が高いのは明治3年銘の明瞭鱗と明治4年銘の欠銭で業者による査定価格も高額が期待できます。
旭日竜20銭銀貨の買取相場・査定価格
下記は私が調べた旭日竜20銭銀貨(旭日龍二十銭硬貨)の実勢価格(業者が販売し実際に市場で取引された値段)と買取相場です。
古銭詳細 | 実勢価格 | 買取相場 |
明治3年 NGC PF67 | 19,975USD(約220万円) | 〜200万円 |
明治3年 傾打エラー 未使用+ | 190,000円 | 〜162,000円 |
明治4年 欠銭 PCGS MS66 | 87,000円 | 〜70,000円 |
明治3年 明瞭鱗 PCGS MS65 | 46,500円 | 〜36,000円 |
明治3年 明瞭鱗 準未使用 | 16,300円 | 〜11,000円 |
明治4年 欠銭 PCGS AU55 | 9,800円 | 〜6,000円 |
買取相場の根拠
一方、準未使用(NGCやPCGSのAU58以下)以下の状態の古銭については骨董(アンティークコイン)としての価値はそれほど高くなく、業者による買取価格は通常、1万円以下が相場となっております。
旭日竜20銭銀貨まとめ
いかがだったでしょうか?明治3〜4年(1870年〜1871年)に発行された旭日竜20銭銀貨の詳細は上記の通りです。
プルーフやエラーコインについては驚くような価格での査定が期待できます。また、通常銭(エラーやプルーフ以外)についても状態が良ければ高価買取が期待できます。今回の記事が古銭の売却や換金の参考になりましたら幸いです。