こんにちは古銭の森です。今回は英国領香港の1ドル銀貨の価値について見て行きたいと思います。
ヴィクトリア時代の香港のコイン
香港は中国広東省南部の英国の租借地で、東洋の重要な貿易港としてしられています。貨幣制度はポンド スターリング制では無く、香港ドルであり、100セントが1ドルとなっています。
香港のコインは1863年に初めて独自のものが発行されたが、66年からは1ドルを貨幣単位とする大型銀貨が発行され、今日では香港の代表的なアンティークコインとなっています。
1866年から発行された香港ビクトリアの1ドル銀貨
香港のヴィクトリア 1ドル銀貨です。KM#10で1866年、1867年、1868年に発行されました。発行枚数は全てで約200万枚と多くなっておりますがカタログ価格は1650USD〜3000USDと高くなっており、実勢価格も高額で取引がされています。
例えば、1866年に発行されたカタログ価格1800USDの香港1ドル銀貨(MS61)は2012年の段階で手数料込み2600USD程で取引がされています。
香港1ドルプルーフ貨
香港の1ドル貨はプルーフも発行されており、市場では滅多に出回りませんが大変人気があります。
1866年に発行されたとされ、エッジがREEDED エッジとPLAIN エッジの2タイプが存在します。カタログ価格上6000USD〜7700USDとなっておりますが、他のビクトリアコイン同様、ブルートーンなどの入ったプルーフ貨は大変人気があり、カタログ価格の数倍で取引される事が一般的です。
例えばPR64グレードの上記プルーフ PLAIN エッジ コインは2013年にカタログ価格の約10倍の60000USD(720万円程度)で取引が行われました。
今回の記事がビクトリア コイン コレクションの参考になりましたら幸いです。