こんにちは今回は古銭の森です。今回は英国領キプロスのピアスター青銅貨の価値について見て行きたいと思います。
英国領キプロスとは
キプロス共和国、通称キプロスは、トルコの南の東地中海上に位置するキプロス島の大部分を占める共和制国家で、イギリス連邦加盟国である。首都はニコシア。ヨーロッパ連合加盟国。公用語はギリシア語。
キプロスにおける古代貨幣製造はBC6世紀頃に始まったとされています。当初のコインはキプロス文字の銘文を記したタイプとなっており、その後、ギリシャ文字に変化して行きました。
1878年に入ると英国(イギリス)が行政権を獲得し、1879年の3種の青銅貨が発行され余した。その後、1950年までキプロスのコインには英国王(女王)の肖像が描かれることになりました。
キプロスの貨幣制度は9ピアストルが1シリングとなっており、ビクトリア時代の貨幣発行としては1/4ピアストル〜1ピアストルまでの青銅貨が発行されました。
ビクトリアのキプロス ピアストル青銅貨
キプロスのビクトリア(ヴィクトリア)青銅貨について今回はミントステイトを中心に見て行きたいと思います。
ビクトリアの肖像を描いたものは1879年から発行が行われました。発行枚数や現存数が少なく今日ではミントステイトでも高額のものが多々見られます。
1/4ピアストル、1/2ピアストル、1ピアストルが発行されましたがやはり1ピアストルが最も人気が高いです。今回は1ピアストルについて見て行きたいと思います。
ビクトリアのキプロス1ピアストル青銅貨
ビクトリアの1ピアストル青銅貨です。トーンが入っており大変美しいコインですね!
1ピアストルはKM#3.1とKM#3.2があり、1のデザイン(厚さ)が若干異なります。発行枚数は1879年が最も多く25万枚となっておりますが、他の年度は2万〜10万枚程度と少なくなっています。
カタログ価格はUNCで525USD〜3800USDと高額になっており、実勢価格も高額です。例えば上記のコインはKM#3.1 カタログ価格3000USDのコイン(MS65)ですが実勢価格も高額となっており、3800USD(手数料込み約4500USD)で取引が行われました。
青銅貨でこれだけの価格がつくのはさすがビクトリアと言えると思います。キプロスについてはプルーフ貨についても別の記事で書かせて頂きたいと思います。
今回の記事がビクトリアコインコレクションの参考になりましたら幸いです。