こんにちは古銭の森です。1842年から1885年まで発行されたスイス射撃祭銀貨シリーズをまとめて紹介していきたいと思います。
スイス射撃祭銀貨シリーズ
射撃祭銀貨シリーズ一覧
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スイス グラウビュンデン4フランケン銀貨です。KM#17で発行枚数は僅か6000枚、カタログ価格はUNC=1400USD、BU=2300USDとなっております。なお、試鋳貨(specimen)も発行されており、そちらのカタログ価格は2400USDとなっております。
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1847年グラールス40バッツェン(BATZEN)銀貨です。KM#20で発行枚数は僅か3200枚、カタログ価格はUNC=3200USD、BU=5000USDとなっております。
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X#S3で発行枚数は僅か3000枚、カタログ価格はXF(極美品)で1900USD、UNC(未使用)で3500USD、BU(完全未使用)で6000USDとなっており、カタログ価格も非常に高額になっています。
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1857年ベルン5フラン銀貨です。X#S4、発行枚数5195枚の希少な銀貨です。国内ではあまりみた事の無い射撃祭銀貨で価値が高いです。事実カタログ上もXF(極美品)で450USD、UNC(未使用)で755UDと価値が高くなっています。
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1861年射撃祭ニトヴァルデン5フラン銀貨です。X#S6で発行枚数は僅か6000枚、カタログ価格はXF(極美品)で350USD、UNC(未使用)で725USDとなっております。
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1863年ラ・ショー=ド=フォン ヌーシャテル射撃祭5フラン銀貨です。X#S7で発行枚数6000枚、カタログ価格はXF(極美品)で350USD、UNC(未使用)で725USD、BU(完全未使用)で1100USDとなっております。
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1865年シャフハウゼン射撃祭5フラン銀貨です。X#S8で発行枚数は10000枚、カタログ価格はXF(極美品)で160USD、UNC(未使用)で325USD、BU(完全未使用)で450USD、SP(見本貨、試鋳貨)で1200USDとなっております。
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1869年ツーク射撃祭5フラン銀貨です。X#S10で発行枚数は6000枚、カタログ価格はXF(極美品)で245USD、UNC(未使用)で575USD、BU(完全未使用)で900USDとなっております。
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1872年チューリッヒ射撃祭5フラン銀貨です。X#S11で発行枚数は10000枚と1872年以前の射撃祭銀貨に比べると数多くのコインが発行されています。カタログ価格はXF(極美品)で135USD、UNC(未使用)で215USD、BU(完全未使用)で425USDとなっており、SP(見本貨、試鋳貨)も発行されています。
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ザンクトガレン射撃祭5フラン銀貨です。X#S12で発行枚数は15000枚、カタログ価格はXF(極美品)で125USD、UNC(未使用)で250USD、BU(完全未使用)で375USDとなっていますがカタログ価格より高額で取引される事が殆んどです。
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1876年ローザンヌ射撃祭5フラン銀貨です。X#S13で発行枚数は20000枚と1876年以前に発行された射撃祭銀貨に比べると発行枚数が多いです。カタログ価格はXF(極美)で125USD、UNC(未使用)で250USD、BU(完全未使用)で375USDとなっています。
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1881年フライブルク(フリブール)射撃祭5フラン銀貨です。X#S15で発行枚数は射撃祭5フラン銀貨シリーズの中では最多の30000枚となっております。カタログ価格はXF(極美品)で110USD、UNC(未使用)で225USD、BU(完全未使用)で350USDとなっております。
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1883年ルガーノ射撃祭5フラン銀貨です。X#S16で発行枚数はスイス射撃祭5フラン銀貨シリーズの中で最多の30000枚となっております。カタログ価格はXF(極美品)で110USD、UNC(未使用)で215USD、BU(完全未使用)で350USD
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1885年ベルン射撃祭5フラン銀貨です。X#S17で発行枚数は25000枚となっております。ベルンの2年前に発行されたルガーノ射撃祭5フラン銀貨やフライブルク射撃祭5フラン銀貨では発行枚数30000枚となっていましたが1885ベルンでは5000枚減り25000枚となりました。
スイス射撃祭コインとは
ヨーロッパの射撃祭記念コインとして最も有名なのは1842年から1885年にかけて発行されたスイス射撃祭シリーズで国内、海外ともにコレクターが多いです。
1842年から1885年までに発行されたシリーズは17種からなります。1842年のスイスグラウビュンデン州クール(CHUR)は4フラン(4フランケン)銀貨、1847年のスイス グラールス(GLARUS)は40バッツェン銀貨ですが、それ以外の1855年のゾロートゥルンから1885年のベルンまでの15種は5フラン銀貨となっております。
その後、近代になり1934年(フライブルク)と1939年(ルツェルン)で100フラン金貨などの高額額面の金貨も発行され、2000年代に入ると様々な射撃祭金貨、銀貨が発行されるようになりました。
スイス射撃祭コインはどれもデザインが美しく人気が高いです。そのため、近代に発行されたシリーズでも数十年〜百年程度の月日が流れることでアンティークコインとしての価値が高まることが予想されます。