こんにちは古銭の森です。今回は1842年スイス グラウビュンデンの4フランケン銀貨の価値と買取相場について書いていきたいと思います。
この銀貨はグラールス40バッツェン(BATZEN)銀貨と同様に価値が高くなっており、高価買取が期待できます。
1842年グラウビュンデン射撃祭4フランケン銀貨
画像はスイス グラウビュンデン4フランケン銀貨です。KM#17で発行枚数は僅か6000枚、カタログ価格はUNC=1400USD、BU=2300USDとなっております。
未使用 | 完全未使用 |
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1400USD | 2300USD |
なお、試鋳貨(specimen)も発行されており、そちらのカタログ価格は2400USDとなっております。
ただ、試鋳貨の売買は殆ど見たことがなく、これまでの経験上カタログ価格はあてにならずカナリ高額で取引されると思います。
スイス グラウビュンデンとは
(wikiより引用)
スイスグラウビュンデンはスイスの県の中で最も東端に位置し、最大の面積を有しています。歴史的には1779年から1803年にかけて、一時的にラエティアと名を改め、その後連邦加盟に際して再びグラウビュンデンに名を戻しました。
グラウビュンデンのコインは1813年の1種(1813年16フランケン金貨)を除いてすべて銀貨となっており、1842年の4フランケン銀貨や16フランケン金貨、1825年の10バッツェン銀貨がアンティークコインとしては人気が高く、カタログ価格も高額となっております。
射撃祭4フランケン銀貨の価値と買取相場
1842年射撃祭4フランケン銀貨は国内でも取引が散見されます(PCGSやNGCによる鑑定済み品の取引価格を抜粋)。
2014年の3月にMS64が22万円、2015年の10月にMS63が34万円、2016年の3月にMS63が24万円で取引されていますのでカタログ価格に比べると若干高いといった価格が相場のようです。
国際的な取引では2015年にMS64が約3000USD、2016年にMS65が2600USDなどで取引されています。
業者による買取価格は上記取引価格の7割〜9割程度が期待できます。NGCやPCGSによる鑑定済み品ではない場合、未使用グレードだとしても価値は若干下がる事が一般的です。
グラウビュンデン4フランケン銀貨まとめ
グラウビュンデン射撃祭4フランケン銀貨の国内、国際価格を調べてみた限りでは2015年に比べると若干ですが、取引価格が落ちているように感じます。
ただ、発行枚数も少なく希少なアンティークコインであることは間違えないのでMS65などのハイグレード品の価値は長期的には上昇トレンドを描く可能性が高いです。今回の記事がコインコレクションや古銭売却の参考になりましたら幸いです。