こんにちは古銭の森です。今回は1736年に発行されてたニュルンベルク、神聖ローマ帝国皇帝カール6世の都市景観ターラー銀貨の価値と買取相場について見て行きたいと思います。
神聖ローマ皇帝カール6世とは
カール6世はレオポルド1世の第2子でハプスブルク家男系最後の皇帝です。カール6世の治世下に置ける貨幣製造としては1711年の貨幣画一化が最も目立った事項とされています。彼によってターラー銀貨などの銘文は一定の様式に統一されるようになりました。
1736年ニュルンベルクの都市景観ターラー銀貨
1736年に発行されたカール6世の都市景観銀貨です。表面にはカール6世と銘”CAROLVS Ⅵ.D.G.-ROM.IMP.SEMP.AVG”が裏面には都市景観と共にイタリア語でNorimberga(ニュルンベルク)と記されています。
KM#300で発行枚数は不明、カタログ価格はUNCで1900USD、BUで2500USDとなっております。
未使用 | 完全未使用 |
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1900USD | 2500USD |
ただ、おそらくBUクラスのコインは取引がされた事が殆ど無いと思います。実勢価格は鑑定品ではありませんがMS60程度のグレードのコインが手数料込み2100USD程で2005年に取引されています。かなり古いデータなので現在の価格とはかけ離れているかもしれません。
国内では何度か取引されており、MS62のコインが28万円で2014年に取引されています。未鑑定の準未使用〜未使用程度の品が29万円と39万円で取引されていますのでMS62のコインについては国際相場から考えてもカナリ割安な水準での売買だったと思います。
今後、国内海外のオークションなどで登場する事があればピックアップして行きたいと思います。今回の記事が都市景観コインコレクションの参考になりましたら幸いです。