百日天下ナポレオン1世の2フラン銀貨

こんにちは古銭の森です。今回は大変希少な100日天下のナポレオン2フラン銀貨について国内価格や国際価格、デザイン発行枚数などを中心に見ていきたいと思います。

ナポレオン1世の百日天下

百日天下は、ひとたびヨーロッパ諸国との戦争に敗れてフランス皇帝から退位したナポレオン1世が、1815年3月1日に帰国して帝位を取り戻し、ワーテルロー会戦に敗れて再びその地位を追われるまでの、およそ100日間の一時的支配の事を指します。

この間に発行された銀貨は大変希少で人気が高いです。特2フラン銀貨のミントステイトは6783枚と発行枚数も少なく希少性が高いです。

一部プルーフ銀貨も発行されていますが、滅多に市場に出てくることはありません。このような希少なコインは市場に出ず代理人などを通して大富豪のコレクター間で取引や譲渡が行われることが一般的です。

百日天下ナポレオンの2フラン銀貨

ナポレオンプルーフ銀貨 ナポレオンプルーフ銀貨

上記は1815年の百日天下に発行されたナポレオン プルーフ2フラン銀貨です。KM#703でミントステイトの発行枚数は6783枚、プルーフの発行枚数は不明となっています。カタログ価格はミントステイトがXF(極美品)で1800USD、プルーフが10000USDとなっておりますが発行枚数が少なく取引事例がほとんどないため参考にはなりません。

事実、2フランのプルーフ(NGC鑑定済みPF65)は国際相場で15000USD(約170万円)で取引されており、ミントステイト(NGC鑑定済みMS65)はは国際相場で8000USD(約92万円)で取引されています。

国内では一年に数回程度の頻度でミントステイトが出回りますがグレードの高いものは少なく、極美品(未鑑定)の100日天下2フラン銀貨が2016年1月に26万円、美品(未鑑定)が16万円ほどで取引されています。

今回の記事がナポレオン銀貨コレクションの参考になりましたら幸いです。