「高橋是清が描かれている古い50円古紙幣があるんだけど価値はどれくらいかなぁ?」と言った疑問にお答えするため、今回は昭和26年に発行された高橋50円紙幣(日本銀行券B号50円札)の買取価格や査定相場について記載して行きたいと思います。
この古紙幣は「A-A券(A-A番・AA券)」や「福耳」などの人気が高くなっており、高額査定が期待できます。
高橋50円紙幣(日本銀行券B号50円札)の詳細
画像は昭和26年12月1日に発行された高橋50円紙幣(日本銀行券B号50円旧札)です。表面右側には高橋是清の写真を基にした肖像、裏面左側には東京都中央区にある日本銀行本店本館の建物が描かれており、詳細は下記の通りです。
高橋50円紙幣の詳細
項目 | 詳細 |
大きさ | 68mm×144mm |
印章 | 表面〉総裁之印 〈裏面〉発券局長 |
銘板 | 日本政府印刷庁製造 |
記番号色 | 黒色 |
透かし | 「50」「日本銀行行章図柄」のちらし透かし |
日本のカタログ価格
状態 | 価格 |
未使用 | 8,000円 |
極美品 | 5,000円 |
美品 | 3,500円 |
並品 | 2,000円 |
高橋五十円紙幣発行の背景
当時、朝鮮戦争などの影響で物価高騰が続き、市中取引での十円紙幣の需要が増加していました。しかし、法定通貨(紙幣・硬貨)の構成は額面金額10円の次が100円となっていたことからA号十円券の流通枚数が増加し消費者や金融機関などにとって大きな負担となりました。高橋50円紙幣はこれらの負担を軽減するため、発行されました。
高橋五十円紙幣のその後
1951年(昭和26年)12月1日の発行開始後、1955年(昭和30年)9月には菊穴ナシ50円ニッケル貨が登場したことで紙幣需要が急減し、同年中には発行開始から僅か4年で高橋五十円紙幣の製造は終了しました。そのため、現存数が少ないA-A券(紙幣表面にある記番号がアルファベットのAで始まりAで終わるもの)を中心に価値が高くなっており買取価格も高くなっております。
高価買取が期待できる高橋50円旧札
下記は私が調べた高橋50円紙幣(日本銀行券B号50円旧札)の実勢価格(業者が販売し実際に市場で取引された値段)と買取相場(査定相場)です。
古紙幣の買取相場
古紙幣詳細 | 実勢価格 | 買取相場 |
福耳 E607871F 未使用 | 95,000円 | 〜76,000円 |
A082874A(A-A券) 極美品 | 70,000円 | 〜55,000円 |
A103529A(A-A券) 極美品 | 69,200円 | 〜54,000円 |
A870474A(A-A券) 美品 | 40,000円 | 〜28,000円 |
R363864T(通常品) 未使用 | 5,000円 | 〜3,500円 |
高価買取紙幣の画像
福耳 |
A-A券 |
通常品 |
コレクター間での人気が高くなっている「福耳」や「A-A券(A-A番・AA券)」は保管状態次第では5万円を超える高価買取が期待できます。
通常品についても製造期間が短かったため、状態の良いものの現存数は少なく、未使用など保管状態が良ければ1枚数千円での買取も期待できます。
高橋50円紙幣(日本銀行券B号50円札)まとめ
いかがだったでしょうか?戦後に発行された高橋50円紙幣の詳細は上記のようになっております。状態の良い通常品や「福耳」「A-A券(A-A番・AA券)」などで高価買取が期待できます。今回の記事が古紙幣の売却や換金の参考になりましたら幸いです。