こんにちは古銭の森です。今回はドイツ領ニューギニアの1ペニヒ銅貨について書いて行きたいと思います。
極楽鳥の描かれていないコインで単体での人気はありませんが、ドイツ領ニューギニアコインをコレクションするためには避けては通れない硬貨です。
ドイツ領ニューギニアの1ペニヒ銅貨
ドイツ領ニューギニアの1ペニヒ貨です。2ペニヒ同様に極楽鳥が描かれておらず表面にはヤシの枝を交差させた上に「NEU-GUINEA COMPAGNIE」、裏面は額面で2ニューギニアペニヒと書かれています。
KM#1で直径は17.5mm、発行枚数は2ペニヒより多い33000枚となっています。カタログ価格はXF(極美品)=90USD、UNC(未使用)=150USD、BU(完全未使用)=225USDとなっており、こちらも銅貨の割には高額です。
極美品 | 未使用 | 完全未使用 |
---|---|---|
90USD | 150USD | 225USD |
なお、この時期の貨幣としては英国などでは銅から青銅へ額面の小さい貨幣の素材が変更となりましたがドイツ本国やニューギニアでは銅で作成されました。
1ペニヒもミントマークはAのベルリンとなっておりドイツ本国での製造です。プルーフはブルートーンが入る事もあり大変美しくハイグレードものは高額で取引されます。
ドイツ領ニューギニアの1ペニヒ銅貨の価値
市場価格としては国内での取引は殆どありませんので海外市場での取引が参考となります。
プルーフ貨の取引としては2016年にPF63が560USD(約7万円)、2009年にPF64が1150USD(約14万円)で取引されています。
ミントステイトとしてはMS65(完全未使用)が2014年に450USD(約6万円)で取引されており、こちらも高額となっています。
1ペニヒ貨には極楽鳥が描かれていませんがドイツ領ニューギニアのコインとして極楽鳥のコインと一緒に収集すると大変美しいコレクションが出来上がります。今回の記事がアンティークコイン収集の参考になりましたら幸いです。